Hamar Laghdad-2 (Cantera roja) | 化石屋のブログ

化石屋のブログ

ブログの説明を入力します。このブログではモロッコ産化石の現地情報を紹介しています。

イメージ 1

 

古くから知られている化石の産出地 Hamar Laghdad(ハマー・ラグァダッ)ですが、近年新たな地層が見つかり、そこか珍しい色合いの化石が産出しています(2016年時点)
 
上の画像が山の麓より見た産地ですが、山頂だけ赤い地層が露頭しています。
イメージ 2
道の無い岩肌を登って行くと、明らかに今まで知られていたHamar Laghdadの地層とは違う事が判ります。
 
イメージ 3
山の高度は結構有り、東を見渡すと遠くアルジェリアの国境地帯まで良く見えわたせます。
 
イメージ 4
デボン紀の地層ですが、この様に赤い色をした化石が採取出来ます。
 
イメージ 5
イメージ 6
これは? 何でしょう,,,
 
このCantera roja(カンテラ・ロハ)と呼ばれる場所へやって来たのは一寸珍しい三葉虫が話題に成り、それを探しに来たわけですが、それが下の赤いPhacopsです。
 
イメージ 7
一見これと言って違いは見当たらないようですが、良く複眼を見ると,,,
 
イメージ 8
緑色をしています。
これはチューリッヒの博物館研究者チームが2009年に発見した種ですが、これがまず採取出来ない激レア標本で、産地に来て判りましたが、化石は殆ど出ない上、この山の尖端部だけでしか化石は採取されません。 山の先端部分をぐると歩いてみると全長100m有るか無いかと言う感じです。
 
他に赤い地層は繋がってなさそうですし、長くは続きそうにない地層でした。