Taouz 三葉虫の這い跡 | 化石屋のブログ

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ブログの説明を入力します。このブログではモロッコ産化石の現地情報を紹介しています。

Taouzの町より砂漠地帯をしばらく行くとオルドビス紀の地層が露出した岩山が有ります。 一見何処にでも有りそうな山なのですが、さほど大きくないこの山を覆っている岩盤を剥がすと、そこには太古の生物た達の生痕化石が綺麗な状態で見ることが出来ます。
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見た目は何処にでも有りそうな小山ですが...

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近づいて見ると山肌は画像のようなに岩山がバラバラに成った様な感じです。


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岩盤を掘り返えして裏側を見ると...

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こんな感じで三葉虫の痕跡を見る事が出来ると言う訳です。
クッキリ残っていますね~ これは地表を歩いた跡, Diplichnitesですね。
中々この様に綺麗な物は出会えませんが、今回は運良く当たりでした。

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これも何かの生痕化石ですが、さて何でしょう?

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オマケ情報で、このTaouz(タウズ)の這い跡産地からそう遠くない場所には、化石とは別の物で有名な場所が有ります。 お隣の国アルジェリアには5000年程前に描かれたというタッシリ・ナジェールの壁画群が有りますが、ここモロッコでも素晴らしい物が残っています。

見た感じタッシリ・ナジェールの物より古い時代の物でしょうか? 又は文明の差なのか、この地の遺跡は単純な線で書かれていることが多いのですが、その線が何とも躍動感の有る生きた線で書かれているの事には驚きます。
その昔ここは砂漠では無く動物が走り回っていた証拠ですね。