Taouz (Afrdou) | 化石屋のブログ

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ブログの説明を入力します。このブログではモロッコ産化石の現地情報を紹介しています。

Taouzと言う地名は恐竜ファンには知られた名で、そこにある白亜紀の地層から良質の化石が採取出来る事で有名です。 モロッコにはKemKemやAufousse、今は産出量の減ったAtlas山脈等で恐竜の化石を採取出来ますが、このTaouzのAfrdouと言う場所から採取される物が最も状態が良く、市場でも高額な値で売買されています。 Taouz産の恐竜の歯の特徴は、色が深い茶褐色をしており、セレーションも綺麗に残る保存状態の良い標本を採取する事が出来ます。

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Taouzはモロッコでも東端に在る小さな町でアルジェリアとの国境も近い場所に位置しています、この町より先には舗装路は無く、楽に人の通える場所ではありません。

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Taouzの町をさらに南へ過ぎ暫く行くとAfrdouの山陰が見えてきます。

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そう高くは無い山ですが中腹まで登るとそこには沢山の化石採取の穴が

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この様な崖に横穴が無数に掘られています。

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その殆どが15mから20m程の穴らしいのですが、かなり脆い地質状態で、入ってみましたがボロボロと簡単に壁面が崩れ落ちてきます。 そんな状態のため事故も多いと聞きました。

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収穫です。 大した道具が無くても柔らかい地質なので綺麗な状態で化石が取り出せます。 勿論ゴロゴロと言う訳では無いですが... 

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恐竜の顎の骨でしょうか、良質とは言えませんが大きな標本です。(これが日本だったら...)

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欠けていますが小振りな恐竜の歯も採取出来ました。