インターテキスタイル上海 @ 中国 | 服好き・ゴルフ好きMDのファッション忘備録

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いくつになっても PREPPY STYLE...
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IInter Textile SHANGHAI


そう、中国生地展示会



パリのプルミエールヴィジョンよりも


規模も大きく、出展社も多いと言われる


生地展示会に初めて来た



ぐるぐる回ってチェックイン


手持ちのチケットとかはなく


携帯アプリで登録しないと入る事すらできない


QRコードを駅の改札みたいにして


ドアが開いて入る


現代中国携帯社会を垣間見るww



3月6〜8日



めちゃデカいパネルやサイネージ



多分めちゃくちゃデカい1つの号館が


1階、2階とで7つももある



1つ号館の端から端までは見通せない


これで半分もないくらいw



やたらとこの蛍光イエローのマットが


目立ってたからコレがトレンドカラーかな



各ブースはめちゃくちゃ凝ってる


ここは入口狭くして


上からライティングで文字を浮かばせて


突き当たりでグリーンと石のような壁



入るとこんな感じで小洒落たブースに


各社きっと空間デザイナーとかに作らせてるのか



写真をデカく貼ってイメージVP作ったり



ワザと斜めにして不思議な空間に見せたり



壁をちょっと抜けさして


グリーンや会社名とか見せたり



丸くくり抜いたり



生地サンプルをハンガーで


ブラウスのように見せてたり



パンツのように筒見本にダブルステッチしたり



外の通路にもこんなカラフルディスプレイマット



デニムのコーナーや



イマドキなサステイナブルゾーン



雪のようなブースもあったり



全く休憩もせずに


9〜17時までずっと歩きっぱなし


なんせ昼メシもナシ


こんな美味しいお菓子で休憩


めちゃくちゃハードなお仕事



きっと中国以外のアジアや欧米からも


業界人が来てるけど


自販機のドリンクも現金・カードは使えない


携帯アプリの電子マネーのみ


コンビニでもレストランでも使えない


ホテルは大丈夫だったけどね



そんな携帯社会の中国で電源切れたら


生きていけないってホントなんだって


帰れないし水も飲めないし


そんな時の為に充電器がそこら中にある


ここのQRコードを読み取って


中の充電器を取り出して携帯に充電


充電時間でアプリにて引き落とし


持って帰ったら本体価格をお支払い


お国が本気でやったら数ヶ月、数年で変わるのだ



そんなZ世代レベルなのに


中国のおじいちゃんおばあちゃんも


普通にこなさなきゃ生きていけないって


やっばすごい国だわ…



展示会場で知らないおじさんがトレンドセミナー


きっと柳井さんみたいなスゴい人なんだろねw


数字の話をしてるみたいだから


MD向けの内容かもねww



インターテキスタイルのキーカラー


ふーーんww



2日目は朝イチから午前中で終わり


まだまだめちゃ人が入ってくる


人気のブースは人が多くて入れないほど


横や後ろから僕の目の前の生地ハンガーに


手が伸びてくる



欧米人や日本人は結構少なかったらしいが


アジア人はめちゃくちゃ多い


パリのPVもファッションウィークも


日本人はめちゃ少なかったって


この為替でヨーロッパ生地なんて買えるアパレル


欧州ブランド服ガッツリ展開できる店なんて


めちゃくちゃ少ないだろしね


しかも輸送も紅海ルートじゃなくなると


コスト増に納期増🌀



とは言え


中国生地はとにかくロットがデカい



基本ミニマムは生機3000m.染1000m/色


コレが普通のミニマムだから


全素材、全色、今の日本で発注できるのブランド


は数える程かもね





ただ、その分めちゃくちゃリーズナブル


しかも昔の中国素材とは違って


イタリア並みに糸や染加工もレベルが上がってる


でも、日本のアパレルのデザイナーやMDが


ここまで来る事は滅多にない


見てもロット的に発注できないしね


1シーズンにひとつかふたつの素材の為に


わざわざこんなトコまで来てもね





どちらかと言うと、中国縫製工場の生地担当が


ここで見つけたりするのが多いみたい


ASEAN各国縫製工場は活気あるだろうけど


現地生地生産技術はめちゃくちゃレベル低くて


どこの国もほぼ中国生地や糸を輸入して


ASEAN縫製がまだまだ当たり前だしね


それ程までに中国という国は生地生産の国と


なったから訪れるASEAN人が多いのも


不思議じゃない




とは言え、そこまで生地のトレンドを分かる


ASEAN人もそうはいない


だから日本人やイタリア人が中国で生地作りを


アドバイスしたり作ったりするのだ



ただ、このとんでもない広さの会場と出展者の


莫大な数を全てチェックするのは不可能


ほとんどハズレの中にちょっとのヒントを見つけ


そこで深掘りできるパートナーを見つける


ほとんどハズレの中からwww




でも、生地フェチにはたまらない


ヨーロッパ生地を散々触って来てたから


今度はリーズナブルな中国生地を開発するのは


めちゃ楽しい♪



お宝探しというか、


温泉見つけたり、


石油掘り当てたりしてるみたいww




でも、そこから化ける生地を作り出したら💰💰





出展社は27カ国・地域約3000社(前3月展は3500社)で、以前より1会場ほど規模縮小した。

前回9月展は約4000社なので、中国経済を反映したのかもしれない。


会場面積は約19万㎡と、前回8月展から規模は縮小した。