今回の逆行での天王星が牡牛座に入った瞬間の図(イングレス)を見てみる。来年4月26日までの、最後の天王星牡牛座期を考える。

 


この図を10月末には見ていて、某所で話す機会もあったのだけど、今時点でもすでに当たっていたと思うことが出てきている。先日の「天王星の牡牛座期、最後の時①」書いたすぐあとにも、国民民主党が以前から進めていた「年収の壁」178万引き上げについて、党首討論の場で、高市総理と合意が取れたとのニュースが。またなんと、日本版DOGEが発足されるとのこと。

■国民と国家
1室・月は国民、10室・太陽は国家/政府を表す。

■■国民
まず1室には水瓶座の冥王星があり、この支配星である4室牡牛座の天王星と120度。国民の声の影響がかなり大きく、それによって国内の環境(4室)を変える力がある。まず、すごい配置だと思う。ほんの数年前まで、もしくは去年、いや半年前まで、国民の声で政治が変わるなんて、思えなかった人も多かったはず。

「オールドメディア」という言葉が出てきた通り、テレビ・ラジオ・新聞等の大手メディアが世論を作るのではなく、SNSなどネット上で国民の声がダイレクトにリアルタイムに見られ、本来の世論自体が見えるようになっている。選挙結果にもSNS等の声が直結するようになった。4室は国土・土地・不動産・農業などを表すので、外国人の土地・不動産買い占め・占拠、また減反政策(名目上では2018年に廃止されているが、転作補助金などお米の生産量を下げる政策が実質今も続いている)なども見直されるのかもしれない。→と書いていたら、「政府が外国人の不動産所有状況を一元管理」というニュースが。

またASCの支配星は土星で2室へ。2室は経済なので、国民の専らの関心は自分たちのお金。国民の生活に直結する物価高・賃金・景気など。土星が制度設計・制定とすると、そこに国民の声が反映される可能性はとても高いと思う。土星と海王星は0度、この海王星と天王星が60度。これからの経済政策によって、上に書いた環境(土地・不動産・農業など)も連動して刷新されることになりそう。

同じく国民を表す月は、5室にあり双子座。双子座はジャーナリスト的な要素があり、5室なのでそれが楽しい。実際、一昔前まで政治のことなど触れてもいけないような雰囲気だったけれど、今は若い人が当たり前に本当によく勉強している。また風星座なので、感情的・盲目的に何かに偏るのではなく、全体を見てその中で比較して考察する。一通り色々調べた上で、冷静に判断する人が増えている。

■■国家
国家/政府として、それを表すMC(10室)は蠍座。同じく国家/政府を表す太陽もMCに重なり、リリスもある。蠍座14度のリリス、15度のMC、16度の太陽と並んでいるのが面白い。14度は縁のつなぎ直しであり、15度はつなぎ直した後の強い組織化・連携、16度は親しみやすさや受容性。これらは、例えば1つには公明党が自民党から離脱し、自民党は維新との連立や保守系の野党との協力を表明したこと、2つめにはこれまでの中国びいきから距離を置きアメリカとの同盟を強調したことなど、このところの高市政権の流れを象徴しているように見える。

蠍座は策略・権力とも縁が深く、元来秘密主義的といわれるサインでもあるが、そこにMC・太陽という公を表すポイントが来ている。上に書いた流れ、つまり「つなぎ直された連携」が秘密裏ではなく、公に表明され注目を集めた。また色々な暴露とも読める配置でもあるが、まずは日本版DOGEが発足されることで、今まで以上に使途不明金の存在が明らかになるのかもしれない。

またこの蠍座の支配星の火星もまた10室にあり、政治のための政治・内輪揉め・内輪での権力闘争の感も。火星は3室の支配星でもあり、3室は情報・マスコミなど。天体だとそれらは水星が表すが、その水星は火星と0度で、射手座にあり障害の座。報道は政府の内輪揉めに加担する。情報が勢いよく錯綜するといった組み合わせで、誤情報も頻発するだろう。これまでの文脈から逸れた違和感のある第一報・初報は、今まで以上に疑ってかかった方がいいように思う。

情報は氾濫し激しさを増し、世界情勢も含めて見ると、偏向報道に対するしかるべき処置がなされたり、マスコミの報道とは結局のところ真逆のことが施策されたりしている。戦いや改革は情報の場で行われているから、実行されるまで手の内を明かさない、または偏向報道を逆手に取ることもあるだろう。天王星が双子座へ移ったら、それらが激しい分研磨されることも早く、より洗練・先鋭化されていくのかもしれない。

長くなったので、このイングレス図読みの後半は次回に🌞