逆行中の天王星が2025年11月8日に再び牡牛座へ。今生きている殆どの人にとって、この「天王星の牡牛座期」はこれで最後。この最後の「天王星牡牛座期」は、来年2026年4月26日まで(5ヶ月半ほど)続く。人生のこの時にしかない天体の配置なので、ぜひこの星の影響に乗っておきたいところ。どんな影響か?考えられることを書いてみます。
■時期
天王星は1つの星座に7~8年いて、12星座1周が約84年周期。今回の「天王星牡牛座期」が始まったのは今から7年半前、2018年5月15日から。この間、天王星が逆行で前の牡羊座に戻ったり、今年の7月7日からその次の双子座へ一旦移ったりした。来年2026年4月26日に再び双子座へ移ると、逆行してももう牡牛座へ戻ることはない。
今回の天王星牡牛座期:
2018年5月15日~2026年4月26日
↑この期間は以下、①牡羊座②双子座の期間も含む
①逆行天王星 牡羊座期:
(一度牡牛座に入った天王星が逆行して再び牡羊座へ)
2018年11月6日〜2019年3月6日(4ヶ月)
*牡牛座での逆行は2018年8月7日から
②プレ天王星 双子座期:
※一旦双子座へ入った後に逆行して牡牛座に入り、再び双子座へ入った期間を「本編」とし、この前の「一旦入った」時期をプレ期とする。
(一度天王星が双子座へ入り、その後逆行して再び牡牛座へ)
2025年7月7日~11月8日(4ヶ月)
*双子座での逆行は2025年9月6日から
■「牡牛座」・「天王星」、それぞれの意味
牡牛座:お金・身体・才能
これらにまつわること諸々。豊かさに関連すること、豊かな財産、豊かな才能…など。実際、牡牛座が強い人はお金持ちか、才能あふれる人か、もしくはそのどちらもの人が多い。生まれ持ったものも表すので、身体やそこに備わった五感なども。そこから、自然・価値観などの意味も。
天王星:改革・変革・斬新・発見・電気・反抗・代替/副(サブ)
天王星は公転周期順でいうと、土星の1つ外を運行している。土星が現行・現状・社会・安定など、今現在という枠を表すとしたら、天王星はそれらを打ち破るもの。なので、その時々の「新しい流れ」として、実は世の中にかなり分かりやすく出たりもする。
また天王星は、上に書いたことからの派生として、ショートカット・手っ取り早いもの・手術/施術などの意味もある。なぜ現状という土星に反抗するのかといえば、それはその現状がまだるっこしいから。なのでそれを新しい方法で、さくっと変化・ショートカットさせ、そういった方法を使ってでも、そのあとの未来を手っ取り早く手にした人が注目集め、また一部で「新しい」と称賛されることにもなる。
■ここまでの牡牛座天王星期を振り返る
この牡牛座天王星期では、「お金」に関することでいえば、支払い方法・ポイントの種類が増え、ビットコイン等の登場、NISAなど投資の方法も増えた。現金を出さなくて良くなったり、お金のやり取りが楽になったり。また整形や、LGBTQ推進による(特に欧米では)ごく若年層の性転換の手術なども一気に拡大した。長い年月一人で悩まなくても、それらにアクセスしやすくなった、とはいえるのかもしれない。
その便利になった・手っ取り早くなったことで、綻びもまた見えてきた。支払い方法にしても、店ごとに違うので却って面倒、携帯に表示されるまで待つなど、考えようによってはより煩雑に見える面も。また身体の手術にしても、欧米では学校や地域が勧めているところもあり、未成年であってもその性転換手術に対しての親の許可は不要としている。反対する親には「多様性」「レイシスト」といった言葉で抑え込む。本人の一生に影響することを、年端もいかない子どもに決めさせる、さらにそれを教育機関が勧めるというのは、やはり行き過ぎているように思う。実際、そういった手術後すぐに後悔する子どもも多いと聞く。
■経済
天王星がその時々の「新しい流れ」として見えやすいとしたら、ここ最近よく聞くことの1つに「移民問題」がある。先の選挙でも「積極財政(減税・食品税廃止など)」と合わせて、「移民制度」について公約を掲げていた政党が票を集めた。積極財政はそのままお金・経済の話だが、移民については一見、牡牛座とは関連がないように見えるかもしれない。
政府が移民を推進している理由は「長引く不況・少子化による、経済/労働力対策として」。少なくとも名目上はそうしている。少子化対策そのものの対応には時間がかかるため、いわば間に合わせ・手っ取り早さのために、この政策が採られた。つまり、その考えでいうと、経済(牡牛座)対策の一時的・サブ的(天王星)な手段の1つ、ということになる。であれば、他の経済対策、例えば減税など各種税制の見直し、基礎控除等の引き上げ(=日本人労働者の働き控えをなくす)などで賄えれば、必要がなくなるかもしれない。それら政策の1つであった、ガソリン税の廃止は年内で決定した。この最後の天王星牡牛座期で、税制など経済対策の改定がかなり進むのではと思う。
■価値観
牡牛座は「価値観」も表す。ものの価値ということでは、「安かろう悪かろう」が定着し、質よりも安さが優先され、いわゆる職人といわれる人たちは年々減ってきている。だからこそなのか、昨年は日本の杜氏や蔵人による伝統的酒造りが無形文化遺産に登録されたりも。ファストファッションが製造される労働環境については、昔から疑問視されているが、反対に上質なものは人手不足と物価上昇によりどんどん値上がりしている。両者の価格差がさらに開き、両極の様相に。合わせて円安の影響で輸入品も高くなり、海外のコンサートなど一昔前と比べると激的に高騰している。若者こそファッションやカルチャーなどに触れた方がいいように思うけれど、実質これではなかなか難しい。
長くなってしまったが、牡牛座天王星期にはこういった流れがあった。今回の逆行での、そして最後の牡牛座天王星期では、これらが調整される時期となる。つまり、上に書いた綻びを調整して持続可能なものにする、もしくは一時的に行き過ぎたものを自然な度合いに戻す。これまでの7年であった「変革」の真価が問われる時でもある。それは続けて本当に「良い」ことなのか?それは本当に前より「良く」なっているのか?
■個人レベル
ここまで世の中的な流れを書いたけれど、個々の個人的な事柄についても。個人レベルでも2018年5月15日以降で、お金・身体・才能にまつわることで、大きな決断・変更があったとすれば、2025年11月8日~2026年4月26日はそれらの調整期間になる。例として、仕事・働き方・稼ぎ方を大きく方向転換したり、身体・健康に影響する新しいルーティンを始めていたり、才能を使う方向での生き方になっていたり。まずは試験的に始めていたことが、いつの間にか大きな成果や変革になっている人も多いかと思う。それらをより安定させる、またはいき過ぎていた部分を調節する期間になる。
合わせて、「最後のピース」的なものを見つける・出会う可能性も。天王星は型にはまらない、ひらめきの星なので、思わぬところにヒントを見つけることになるかも。天王星には「新しさ」だけでなく、「温故知新」「灯台下暗し」的な意味もある。例えば、自分史の中で時間が止まっていた分野にヒントが埋まっていたりとか。
また先に書いたように、天王星は壁を突き破る天体でもある。意外な点と点をつなげられる可能性もある。別々にバラバラに存在していた、それら個々の分野という壁をとっぱらう。意外なつながりを発見し、つまりそこに意味や理由を見出す。天王星は自立独立も意味するが、その見えてきた意味により「確信」が得られれば、独立心が培われる。そうして、お金・身体・才能、ものの価値観に対しての自分なりの考えを構築できる時期なのだと思う。
天王星は水瓶座の支配星でもあるので、水瓶座に太陽・月・ASC・MCなどある人、水瓶座・天王星が目立つ出生図の方は影響が強い。特に来年4月26日以降は、冥王星とよりタイトな120度ともなるので、昔に一度諦めていたことが再燃・再生・復活することも。
次回は逆行した天王星が入った瞬間の図(イングレス)から、この5ヶ月間がどうなるか見ていきます🌞