塗装自体は保護膜で、家の防水性を上げるため、耐久年数を伸ばす為、そして見た目の気持ちよさ。
僕としては3番目はせっかくだからと言うくらいのオマケ的ですが(^_^;)気持ち的には大きいでしょう。
防水性は、壁の中の木や鉄を湿らせない為=湿るとシロアリや、木材腐朽菌という菌かが繁殖しやすくなりますし、鉄も錆びます。何ならコンクリートも濡らすとカルシウム分とかか溶け出し、乾いた状態よりももろくなりやすくなります。
耐久年数は、耐候性。壁材が太陽光や風雨で分解してもろくなります。庭にほっぽってあるプラスチックのジョーロが数年するとパリパリのボロボロになる。鉄のジョーロでも錆びて水が漏れます。ジョーロにこだわりますが。石油タンクも空っぽだとボロボロになります。しかし石油が入った部分は外は傷んでも穴は開かない。キャップが壊れるくらい。中から油分が供給されるためでしょう。 よく塗料で『シリコン』て、聞くでしょう シリコンはケイ素つまりガラスや陶器の元です。茶碗やガラスは外にほっぽっておいてもピカピカでしょう その原理を塗装に使っています。『フッ素』はフライパンね。フッ素化合物の安定性はイオン化傾向でも習ったでしょ フッ素フライパンですら数年使うとこびりつくけど、安いのは。 塗装は化学なんです。私は化け学屋ですから。
難しいのは塗装の表面にシリコンのケイ素分子やフッ素のフッ素分子を並べること。正しい配合で正しい環境条件で施工しないと持ちに格段の差が現れる。
下地にあった下塗り。要は接着剤。がっちり壁と塗料の膜をくっつけなきゃいけない。小雨だから塗っちゃうかなんてのは言語道断 一滴の水も太陽光であぶられると体積は1700倍になるから膨れます。鉄に塗る錆止めもエポキシなどだと、表面やサビ内部の水分を吸い込んで固まるから錆止め効果が高い。木材はもっと大変。呼吸してるから。本来はペンキで塗らず、ステインという顔料で染めて吸わせて染めて、、、内装ならワックスで仕上げたい。でも外やらツヤが欲しかったりすると塗らざるを得ない。仕方なくコバは塗っても小口は塗らない三方塗りとか。
もっと難しいのはそれを理解して塗装出来るかどうか。
残念ながら塗装屋さんの中にはとにかく色が付きゃあいいや、薄めたほうが儲かる!という人も居るにはいるから、、それをきっちり適正価格でやり切る信念がいる。
リフォームやってて思います。難しいのは掃除と塗装。
塗装も掃除もどこまでやるかの問題になる。掃除はヨゴレが落ちるか落ちないかではなく落とすか落とさないかの問題だし、塗装も耐久年数が環境によってあやふやだ。フッ素ですら二十数年が限界か、1000年も持つ法隆寺や五重塔のように、雨で壁が滅多に濡れないように屋根をぐっと張り出させてもやはりメンテは必要になる。妥協点の問題になる。
だからリフォーム、特に外装塗装は人生設計に合わせてじっくり考えてやるものだと思います。
30歳で家建てて、シリコンで塗って45歳で一回塗り替えて、60で2回目塗ってあとは子供達にバトンタッチとか、建てて12年でフッ素で塗って後は任せた!とか。
安価なアクリルやウレタンで10年ごとにぬってとか、
もとの材質を何にするかとかももっと考えるべきですよ!長くなるからまたの機会で。
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