その16しばらくタケルの様子を眺めていたが、豆蔵のほうがいち早くマルシチの気配に気付いたらしく、今までだらしなくのびていた豆蔵が不意にこちらを睨みつけた。『おっと!』マルシチは生け垣の植え込みに身を隠して そっとニヤけては『彼に任して大丈夫そうね』『ンじゃあついでにトレジャーハンティングいきますかぁ!』マルシチはマレーシアの密林に消えていった。