7月1日月曜日。雨。

雨の月曜日。そして新しい月が始まった。
先月からの心身不安定はここにきて少しづつ落ち着いてきた。
何がきっかけでまたそれがぶり返すかわからない。(情けないほど心が弱い)
本当はこのブログも暫くやめた方がいいのかもしれないと思った。
でも書くことで救われることもあるからこれからも続けていこうと思う。


アキ・カウリスマキ監督「パラダイスの夕暮れ」を観た感想を書いておきたい。
ゴミ収集人のニカンデルとスーパーのレジ係のイロナが生きる街はとても暗い。
そこがフィンランドの何という街(ヘルシンキだろうか)なのかわからないけれど、まるで暗い闇の中で2人が生きているようだ。
鳥取も暗いが同じくらい暗いなと思った。
タバコをスパスパ吸っているのは精神を安定させるためだろうか。
暗い街にいると精神が不安定になりやすいというのもわかる。
暗い街にいると明るい光を求めたくなる。
暗さに慣れてしまい何も感じなくなるということもあるのかもしれない。
でもそんなのは稀なことだと思う。
小さな虫だって明るい光の元に集まってくる。
そんな暗い街から抜け出して別のどこかへ(太陽の光が降り注ぐような明るい場所だろうか)行きたいという思いを抱くニカンデルとイロナ。
互いの気持ちが半ば衝動的にひとつになり二人は船に乗って街を後にするが、めでたしめでたしとはならない。
別のどこかへ行っても厳しい現実にぶち当たるだろうと想像する。
向かう方向が同じなだけでは一緒に生きてはいけないのではないかと思う。
恋は楽しい。確かにそうだ。楽しいことはいいことだ。
でもきっとそれだけではダメなのだ。
ニカンデルとイロナがいずれそのことに気づいたらどういうことになるんだろうか。
2人が旅立ったその先までずっと暗闇が広がっていくかのようなエンディングだった。
(このあたりの感想は心の状態によってまた違ってくるのかもしれない)
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