6月18日火曜日。雨のち晴れ。

雨の後は夏めいた日差しが戻ってきたが風は幾分爽やかだった。
昨日日記に書いた積立貯金のお金は夫と相談して、とりあえず預けるべきところへ預けることにした。
幾らであろうと大事なお金であるし、僅かでも増えるならその方が良いというのはわたしでもわかる。
だからパーっと使うことは今回もなしである(気が変わらなければ)。
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「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」という映画の感想を書いておこうと思う。
1987年、アメリカのコロラド州デンバーという街を舞台に、孤独や情熱や怒りを抱えた悩める若い男女の姿を描いた映画だった。
ザ・スミス(イギリスのロックバンド)解散をめぐってストーリーが展開し、ザ・スミスの音楽が流れるシーンも多かった。
純粋に音楽に楽しさだけを求めるというのはなかなか難しいように思う。
(音楽に何を求めるかによるのかもしれない)
特に多感な時期はそうじゃないだろうか。
青春という言葉の響きに、楽しく明るいキラキラしたものばかりを感じない。
むしろ憂鬱で暗い痛みのようなものを感じる。
1987年、何をしてただろう。高校生だったか。
ザ・スミスはほとんど聴かなかった。U2は聴いた。
若さはあってもキラキラなんかしていなかったし(今もそうだが)、将来の夢とか目標とか何も見出していなかったように思う。
この映画の登場人物のように自分が嫌いで仕方なく、かといってどうやったら自分が好きになれるのかわからなかった。
自分の存在というものが薄っぺらくて透明に近い感じがして苦しかった。
今はそんなふうに苦しむことはそれほどないけれど、それでも時々はふと思うことがある。
一体自分は何のためにここにいるのかというように。
いい歳して情けないが、こういうことは死ぬまで思うことかもしれない。
映画の中で、ディーンというレコードショップで働く青年がラジオ局に立てこもる。
そこはヘヴィメタル専門のラジオ局。
DJに銃を突きつけてザ・スミスの曲をかけるように要求するのだが、そのうちディーンとDJは互いの恋愛話をするほど打ち解けてくる。
ヘヴィメタルとザ・スミスの音楽は対極にあって決して混じり合うものではないような感じがする。
でも音楽をジャンルに分けたとしても、根っこの部分は同じなんじゃなかろうか。
なんのかんのとグループ分けをして分断や対立を煽ったり。
そんなことじゃあ、いつまで経っても前に進まず良いものが生まれないような.......
などと考えさせられる映画だった。
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