5月30日木曜日。晴れ後曇り。


午後スーパーをうろついて、夜何を食べたらいいかとあれこれ考えていた。

そうしたら急に中学生のグループから声を掛けられた。

近くの中学校の何年生だったか(聞いたけれど忘れてしまった)、とにかくみんな礼儀正しかった。

それから、お米のパッケージならこの中でどれがいいと思いますか?

と、パネル(というのか)を見せられた。

何でも授業の一環でお米を作っているとか言っていた(詳しくはよくわからないがそのお米を売るのだろうか)。

いきなりで戸惑ったが、じっくりパネルを見る。

パッケージなら人目についてなんぼだろう(理由を聞かれてそう答えた)

と、いちばん派手なものを選んでみた。

お米は普段よく買いますか?

お米はあんまり食べないからほとんど買わんよ。

中学校の授業も昔とは変わったなと思う(そうでなければいけないか)。

教科書に書いてあることをただ頭に詰め込めばいいってもんじゃない。

外に出て大人と話すのも勉強なんだ。

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「ワイルドライフ」という映画の感想を書いておこう。

舞台は1960年代アメリカモンタナ州の小さな町。

14歳の少年ジョーの視点から、父親の失業をきっかけに両親の関係が壊れていく様を描いた映画だった。

父親のジェリーが山火事を消火するという出稼ぎの仕事へ行ってしまい、母親ジャネットとジョーは2人家に残される。

ジャネットは水泳教室の先生となりジョーは写真館でアルバイトをするようになるが、やがて生活や将来への不安からジャネットの心が不安定になってしまう。.....というストーリーだった。

水泳教室で出会った実業家の男性と親密になってしまうジャネットに戸惑うジョー。

ジャネットの寂さや不安もよくわかるのだが、心が崩壊寸前の母親に寄り添うジョーの気持ちを考えると、ジャネットあんたもうちょっとしっかりせんといけんがなと言いたくなった。

わたしがジョーならジャネットに反発してグレてしまうかもしれない。でもジョーはそうはならずジャネットを支えて父ジェリーの帰りを待つのだ。

きっとジョーにとって両親は反面教師ではないかと思う(親ってそんなものではないか)。

ジョーのその後は描かれていないけれど、どんな大人になるのかと想像力を掻き立てられた。

題名のワイルドライフにはどんな意味が込められているのか。

ワイルドライフというのは、野生動物、飼い慣らされていない生物という意味なのだそう。

その時代の価値観に沿った生き方を拒みそれゆえにもがき苦しむ、そんなイメージが浮かぶ。

それはジャネットやジェリー、ジョーの姿ともどこか重なっているような気もする。

(原作を読んだことがないので自分なりの解釈だが)

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