5月14日火曜日。晴れ。

すっかり日が長くなった。
夜の7時を過ぎてもまだ明るい。
夕飯を食べ終わってからどこかへ出かけられそうだ。
でも悲しいかな行きたくなるほどの楽しい場所を持たない。
毎夜同じような時間を過ごす。

「火口のふたり」(荒井晴彦監督)という映画を観る。
登場人物は賢治と直子といういとこ同士の2人。
秋田に暮らす直子の結婚式に出席するために賢治が帰郷する。
2人が再会し恋人同士(と言っていいのか)だった頃の関係に戻ってしまうという話し。
いとこ同士であり恋人同士という関係が近親相姦的でちょっと受けつけなかった。
何もいとこ同士じゃなくてよかったのではと思う。
それでなくても過激な絡みのシーンが多いのだから。
そこに何かねっとりした血の濃さと内向きな暗さみたいなものを感じて、途中で何度か観るのをやめたくなった。
社会に対する皮肉とかユーモアももっと欲しかった。(もしかしたらあったのかもしれないが)
題名にある火口の意味が終盤になってようやくわかったような(自分なりの解釈で)気がする。
求め合うままに欲望を満たし、それから2人は火口へと真っ逆さま。
想像すると恐ろしいがそれが快楽というものだろうかとも思う。
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