5月8日水曜日。雨時々曇り。

長い休みの後の虚脱感とか疲労感。
消えたくなるような憂鬱。
夜になりそれらを何とかどこかへ押し込めた。
父は回復してデイサービスに行けるようになった。
ちょっと安堵する。

新聞を開いて人生案内を読んだ。
それはまるで恋愛映画のような(映画の見過ぎだ)相談内容だった。
ひと様の恋愛をあれこれと詮索するのは良くないことだとわかっているが......
大手企業に勤める優秀な彼氏を持つという女性(20代後半)。
何もかも自分とは正反対の彼氏に自分は相応しくないという悩みが綴られていた。
女性は中小企業で働く。学歴もなく引きこもりの過去があり休みの日はゲームが友達だったそう。
実家は地方にあり裕福ではなく両親は離婚してしまった。
彼氏はその正反対という。
完璧な人などいるわけないと思うが、それに近い人は現実にいるんだなあ。
もちろん詳しい事情はわからないけれども.....男も女も自分にはないものを持っている異性に惹かれるのかもしれない。
違いすぎても合わないこともあるし、違っていてもどこか馬が合うというか相性がいいということもあると思う。
でも彼氏が眩しすぎるほどに優秀だと、わたしだって引け目を感じるし卑屈になってしまうだろうなあ。
住む世界が違うんじゃないかとか。
わたしも学歴ないし引きこもり気味だったから、そういう気持ちはよくわかる。
よほどの自信が自分にない限り、劣等感という類いの感情は一度引っ付くとなかなか離れないものだと思う(わたしだけかもしれないが)。
回答者の先生が言われるように彼氏に思っていることを全部話してみる、まずそれからなんだとわたしも思う。
それで態度が変わるのならそれだけの男だったということなんだろう。
彼氏と幸せになって欲しいと願うが、ダメになっても人生終わりじゃない。
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カウリスマキ監督の「過去のない男」を観る。(2度目)
記憶喪失になって過去を一切忘れてしまいたいと思うことがある。
過去など全て無かったことにして違う人間になりたい。
昔から何度もそんなことを思った。
一度死んで生まれ変わったらそうなるのかもしれないが、生きている以上は過去も記憶も無くならないし自分は自分であり続ける。
でも今何とか生きていられるなら過去なんてなんぼのものだろう。
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