10月11日水曜日。晴れ。


長年の単身赴任から戻ってくる旦那さんと一緒に暮らす自信がない。

そんな50代の女性からの相談が人生案内に載っていた。

長らくおひとりで生活されていたため、その生活のペースを乱されるのが憂鬱なのだそう。

自分のペースを乱されるのが憂鬱という気持ち、何だかわかる気がする。

もし旦那さんがひと通りの家事がこなせる方(自分のことは自分で出来る)ならまだ気が楽だが、そうじゃない場合は憂鬱というより拒否感が優勢となってしまいそうだ。旦那さんが定年になって家にいる時間が多くなると、最悪奥さんが体調すら崩しかねないのではと思う。

一緒に行動して楽しいことを見つけることも必要だと回答者の先生のアドバイス。それはごもっともだ。

共通の趣味があると一緒に過ごすことが苦にならないだろう。

それがなくても程よい距離感が保てたら、上手く夫婦関係を続けていけるようにも思える。

お互いそれぞれの世界に没頭しながらも時々は同じ時間を共有するとういうような関係。

わたしにとってはそれが理想なのだが、世の中(老後は)そう甘くはないような気もする。

夫が定年になったらという話をしたくとも、実際その年齢になった時どういう世の中になっているのか全く見えない。きっと良いことにはなっていないだろう。年金も本当にもらえるのかどうかわからない。わたしなんぞは使い物にもならないから早々に姥捨山行きだろう。夫は老体に鞭打ってヨボヨボになっても働かざるを得ない生活(肝心の仕事はあるだろうか)を送るかもしれない。

そんなことを考えると、兎にも角にも今が大事なのだと思いばかりが強くなってくる(半ば焦りのよう)。

(夫がいなくともひとりで楽しめる何かを見つけたいとこの頃よく思う)

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嫌いなこと憂鬱なこと、できれば関わりたくないとか苦手なこと。

それらから徹底的に逃げるのも処世術だと思うが、一度腹を括って正面から向き合い受け止めてみることも必要なのかもしれない。

逃げてばかりいても心に平穏は訪れないのではないかと思うことがある(うまく言えないが)。

臆病なわたしが偉そうに言うことではないけれど。