10月10日火曜日。雨時々曇りか晴れ
広島へ行くことになって何が楽しみかといえば、広島風のお好み焼きを食べることだ。
何かの都合で宮島へ行くことが出来なくなっても諦めはつきそうだが、お好み焼きが食べられなかったらきっと死ぬまで悔やみ続けるかもしれない。(食べ物の恨みは何とかというように)
広島飯というようなYouTubeチャンネルを観たりネットで色々調べたりしてみると、本当にたくさんのお店があってどのお好み焼きも美味しそうだ。(競争が激しくて、生き残るためには如何にお店の個性を出すかというようなセンスも必要なのだろうか)
お好み焼き以外にも美味しい食べ物は山ほどあるとは思うが、あれもこれもと多くは求めない。
お好み焼きと、できれば焼いた牡蠣と、できれば揚げもみじが食べられたら満足だ。
関西風のお好み焼きを食べて育ってきた身からすれば、広島風お好み焼きは全く違う食べ物に見えてしまう。
広島の方は広島風お好み焼きを家で作ったりするのだろうか。
あるお店の方が手際よく(しかも一度に何人前も)作っておられるところを観たが、同じことを家でやるにはかなりの腕前が必要ではなかろうか。
でもそこは慣れもあるのだろうし、それぞれの家庭によって作り方や味も違うのだろうなと思う。
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昔よく食べに通ってお好み焼き屋さんがあった。
関西出身(多分)の小柄なおばちゃんがひとり切り盛りするお店だった。
わたしはいつもミックス(イカと豚肉と牛肉が入った)を食べた。
おこみ焼きはテーブルの鉄板で焼いて食べていたが、焼きそばはおばちゃんが作ってくれた。
その作り方を見て、焼きそばは少し蒸せば美味しく出来るということを知った。
おばちゃんは猫好きだった。
出入り自由の猫ちゃんが何匹かいて(飼っているのかどうかわからなかったが)、椅子の上で丸くなる猫ちゃんを時々見かけたものだった。
お店はもう閉店したとか風の便りで聞いた。
ブルーハーツのライブ動画を観ながら夕飯を作っていた。
どこかのライブハウス。きっと東京だろう。
チェリノブイリ、TRAIN TRAIN、リンダリンダと続いた。
いつ頃のライブだろうか(80年代の終わり頃かもしれない)。金髪の甲本ヒロトさんが飛び跳ねていた。
観ていたら何だか泣きそうになった。
このひとたちの音楽に触れると、今生きていて良かったと思えるから不思議だ。
いつもはそう思うことなどないのに。
作りかけの野菜炒めに熱いものが落ちそうだった。
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