9月27日火曜日。雨。
午前中は母一緒にRを動物病院へ連れて行く。予約はしていたが診察室に入ったのはお昼頃だった。
体重は5キロほど。自ら餌を求めないが口元に持っていくと少し食べるという。だからまだ生きようという力が残っているのだと思う。
先生が膀胱を押さえると溜まっていた尿がかなり出たが、ほとんど血尿だった。
もう薬もあまり効かなくなっているが、これまでとは違う薬を出してもらった。薬が効いて少しでも食欲が出てくれるといいのだが、Rの姿を見ていると辛くなくばかりだった。
昨日はRに頑張れと言ってしまったが、もう十分すぎるほど頑張ったから楽になってもいいのではないかと思った。諦めるとか見捨てるとか決してそういうことではないのだが、Rを苦しみから解放してほしいという気持ちが込み上げてきてしまった。
Rがいなくなると悲しいし寂しいに違いないが、それでもRは自らの犬生を見事に生き切ったのではないか。
家に帰ってからも暫く、そんな思いばかりに捉われていた。
若かりし頃のR。
何度も脱走を繰り返すほどエネルギーに満ちていた。