8月27日土曜日。晴れ時々曇り。

昨日散々白かベージュか迷っていたカーディガン。更に今日半日くらい迷ってベージュを買うことで落ち着いた。タイミングよく今日からさらに2割引の送料無料となったことも後押し。昨日迷ってよかった。白も捨てがたかったが、やっぱり飽きのこない色を選んでしまう。


新聞の地域版を開いたら、民芸についての記事が出ていた。

民芸といえば吉田璋也さん。鳥取出身のお医者さんで鳥取民芸の代名詞のような方だ。没後50年だという。恥ずかしながら吉田さんについて同じ鳥取の人間なのにそれほど詳しくは知らない。それでも民芸と聞けば深みのある黒と緑の牛ノ戸焼をすぐに思い浮かべる。

日々の暮らしで使う器や道具に美しさを見出すという民芸運動に打ち込んだという吉田さん。新聞に写真が載っていたが、まるでチャップリンのような雰囲気でおしゃれな方だ。おしゃれと言っても華美というのではなく、どこか地に足のついた、地味ながら堅実さが漂うおしゃれ感のような。語彙が少なくて上手く言えないが、吉田さんの存在そのものが民芸といった感じすら受ける。

知識のないわたしが言うのもおかしいが、そんな吉田さんが生涯をかけて追求した民芸の精神(センスというか)が、もうちょっと鳥取に浸透していればなと思う。

地域版には、ふろしきまんじゅうの記事も出ていた。

風呂敷で包んだようだと言われたからふろしきまんじゅう。畑仕事や運転の合間に手軽に食べてほしいから個包装しないというのは初めて知った。確かに忙しい中でもさっと手に取ってさっと食べられる。食べやすい大きさだし飽きのこない味だ。実用的という言葉はお饅頭に合わないかもしれないが、その言葉がいちばん相応しいように思う。

昔から変わらない素朴なふろしきまんじゅうにも、吉田さんのような地に足のついた堅実さを感じてしまうと言えば言い過ぎだろうか。

2つ並んだ記事にそんなことを思った。