何度か汗蒸幕を繰り返し、次に入るように勧められたのは、炭サウナ。名前通り壁には沢山の炭が積んであり、汗蒸幕よりは温度も低めでしばらく座ってさらに汗を出す。そこから出たら次は玉サウナ。玉サウナはミストサウナみたいな感じで、シワに効果があるとか。たまに天井から熱い水滴が落ちてきてアチッってなる
普通サウナって階段状の室内なイメージだけど、こちら2つのサウナは、床に体育座りするタイプ。玉サウナはミストだし、お尻が滑っちゃうといけないから、ゴムの座布団を敷いて。
ここまで水分補給しながら3つのサウナを終わらせて、ゲルマニウム風呂と人参風呂に入る。サウナで汗かいて、2種類のお風呂入って身体は完全に暖まり、全身真っ赤になった私達。そんな私達を見て係のおばちゃんは素早く垢すり場へ誘導。私と後輩ちゃんは言われるまま半個室(すり硝子のパーテイションで区切られただけ
)に置かれたツルツルのシート貼り台にうつ伏せに寝転ぶ。完全オートメーションのベルトコンベアに乗せられたイモかなんかの気分だな
観光客相手の施設だからか、“次はコレ!”と順番がきっちり決まっていて、いつも総取締役のおばちゃんに監視され、あちこち指示に従って移動する裸の女(ほぼ日本人)、風呂場だけでも20人弱。なんだかシュール
だな…と疲れもあってこの光景が楽しくなってきた。
垢すりが終わると、泥パックへ。総取締役のおばちゃんに『次、マッド(泥)ね。』と指示され、泥パック場へ行くと、泥パック塗り専門のおばちゃんが居て大きなハケ片手に手招きしてた。泥パックはこちらの汗蒸幕の名物で、純韓国産の泥を顔だけじゃなく、全身に塗る
韓国の女子のようにツルツルなお肌になれるのかな…
ウキウキしていると、泥専門のおばちゃんが素っ裸で立つ私の背中、胸、腕、足と順番に素早く泥を塗っていく。私は少し腕と足を開いて突っ立っているだけでオッケー、でも太ももの裏側を塗る時だけおばちゃんに床に置かれた台に片足を乗せる様なジェスチャーされた。日本語が話せない泥塗り専門のおばちゃんは、フット!(足!)や、ネクスト!(たぶん、反対!)という短い英単語とジェスチャーで指示をする。いつでも丁寧な日本の接客に慣れているから、このおばちゃんの無表情と物言いは新鮮だった。
あと、この泥塗り専門おばちゃんも、総取締役のおばちゃんもメイクはバッチリ決まっているのに、Tシャツ短パン姿、そして垢すり専門のおばちゃんは皆なぜか黒いブラとパンツ姿…
みんな支給された言わば彼女たちのコスチュームのか、ただの偶然?または流行りなのか、皆黒いブラとパンツだった。でもまぁ、肌色の下着を着られるより違和感ないかな。
さて、私たち。まずは私がマッドまみれになって乾燥室に入る。乾燥室は、サウナルームみたいな小さな部屋で、全身に泥を塗った後に入る部屋。泥パックの効果を高める為しばらく放置して泥を乾燥させる。
私がその乾燥室に入ると…全身、それに顔も泥まみれの女が数人、微動だにせずその乾燥室に座ってる。泥まみれの裸の女達。その光景、むちゃくちゃシュール!真面目な日本人女子は、一度座った形を絶対に動かさず、しかも会話も無し。もう、この光景が面白過ぎて乾燥室でニヤニヤしちゃってる私。後から入って来る後輩ちゃんのリアクションが楽しみでしょうがない。私も周りと同じように無言でじっと座っていると、後輩ちゃんが乾燥室に入って来た。
後輩ちゃんは、乾燥室内を見て一瞬止まった。たぶん泥まみれの女がいっぱいで、どれが私だか分からず怯えたのかな。すぐにどれが私だか判別し、私の隣に腰を下ろす。そして後輩ちゃんもこの乾燥室内の不思議空間が面白くなってきて、肩を震わせながら小さな声で私にこう言った。「みんな、つま先立ちですね・・・。」見渡すと、私を含めてそこにいる女子全員、座ってはいるけど、足はつま先立ち。私と後輩ちゃんは笑いをこらえるのに必死。真面目な日本人女子達に少し白い眼で見られても、楽しく仕方がない
ある女子なんか、手をお化けのポーズにしたままピクリとも動かず、一点を見つめて、総取締のおばちゃんから呼ばれるのを待っていた。・・・知り合いだったら突っ込めるのにっ!
そんな泥パック体験の後、泥をシャワーで落として、もう一度玉サウナに入り、後は自由にお風呂に入ったら、基本のコースはおしまい。この後、サービスのカッピングをされに、風呂場を後にする。
韓国旅行⑫に続く・・・
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