ちなみに、カッピングは肩や背中の凝りを無くしたり、生理痛の緩和も期待できる健康療法。
前に江南地区で体験したカッピングは確か火で透明のコップの中の空気を暖めてた。そのコップを背中や肩に真空になるようぺたっとくっつけると外気との温度差なのか、身体にコップがぐっとくっつく。痛くは無いけど徐々に皮膚が引っ張られるのを感じつつ、コップのくっついた肩や背中はジンワリ暖かい。しばらくそのまま放置され………カッピングってそんな流れだったような。
でもここJJは若干様子が違う。
形こそ同じようなコップ状の機具がズラリと並んでいたけど、そのコップで言うところの底の部分には、何かを取り付けられるようになってる。前に行った所のカッピング機具には無かった形状だな…
などと思いつつ、簡単な施術台に上がる。うつ伏せで隣に寝転ぶ後輩ちゃんの方を見ると、ちょうど係りのお姉さんがひとつ、コップ状機具を後輩ちゃんの背中に乗せた所だった。その特徴的な形のコップ状機具、例の底の部分に取り付けたのはストローサイズのチューブ。チューブの反対側の端には手のひらサイズのポンプ。そのポンプを係りのお姉さんがシュコシュコしてコップの中を真空にする。
なるほど、火であぶってコップを暖めなくても、あのシュコシュコポンプでコップの中は真空になるのか。
いくつも背中に乗せたコップ、そのすべてを真空にすべく、お姉さん達、無言でシュコシュコを繰り返す。…なんだか無理矢理感があるな、と感じたけど、まぁカッピングの本質は変わらないか?火であぶったコップと同じようにグーっとコップは身体にくっついてくるし。
ただサウナやお風呂でせっかく暖まった身体が徐々に冷めてきて、少し肌寒かったかな。

シュコシュコが終わると、お姉さん達はどこかへ行っちゃった。シュコシュコされた私達はしばらく背中や肩、腰にコップを付けたまま動かずうつ伏せ。じっと我慢。
私はこの何分待つのか分からない放置時間が大嫌い。
美容室でもパーマやカラーリングで放置される時間があるけど、タイマーがピピっと鳴ったのになかなか担当してる人が来ないと、いきなりドキドキ。不安になる。あの~、私の事忘れていませんか?…的な。自分だけがタイマー音に気が付いているのに、それを言い出せない。言い出せないのを、お店のスタッフに気付かれるのも、気まずい。忘れられていたのは私なのに、何だか私が居たたまれない気持ちになる。
昔、後輩ちゃんと行ったタイで、個室エステをした時も、放置された個室の、可愛いお花が浮かんだお風呂の栓が何故だか抜けて、どんどん水が抜けていき、水深10センチの所になるまで自ら助けを呼べずにいた
せっかくタイの高級個室エステに行ったのに、放置時間にトラブル発生で癒されるどころか、ドキドキストレスを感じた事も。でもここは、観光客相手の韓国式エステ。総取締のおばちゃんもしっかりしていたし、まず忘れられる事はないかな。心配はトラブルだけかぁ。
後輩ちゃんは私の横でここぞとばかり、熟睡中。私は何も無くても放置されるだけでストレスを感じてしまうから、必要以上にキョロキョロ。
…そんな私の心配をよそに、放置時間約20でお姉さん達が戻ってきた。戻って来たと思ったら、終わりですよ~と言いながらお姉さん達、勢いよく私達に張り付いたコップをブチンブチンと取り外していく。
コップの外れた私達の背中には、それがくっついていた所だけ赤紫に丸く、くっきりと跡が付いていた。結構エグイなぁ。そうでもない箇所もあるけど、人に見られたくない位、所々黒に近い赤紫の跡も。
この赤紫の跡は、血流の悪い所程、濃く残るらしい。残るといっても10日もすれば、元の肌色になるし、このカッピングで少しは血流も良くなってるみたいだから、経験しておいて良かったかな~?
全てのコースを無事に終了し、着替えてJJを出たのが、夜の11時過ぎ。小腹を空かせてまたまた夜の街、東大門のショッピングエリアへと向かう私と後輩ちゃん。2日目のナイトショッピングも欲望のままにあちこち歩き回ることになる。
…そんなナイトショッピングを終えて朝方、ヘトヘトに帰ったホテルで改めて背中を見たら、あんなにエグイと思った赤紫の丸い跡も、笑いのツボに入ってしまい、楽しくなってきた私達。むちゃくちゃ疲れているのに、撮影タイムスタートでセミヌード的な写真をお互いに撮り合う事にした。
テーマは『セクシー。なのに、カッピング跡。』
この旅の疲れのピークを迎え、まさにクライマーズハイ状態の私達は朝方のホテルの部屋で、笑いすぎでお腹をよじらせ、痛い痛いと言いながら、あれこれセクシーポーズをきめては次々にシャッターをきっていた。
…韓国旅行⑬に続く