「孫」という名の歌謡曲(演歌?)が一時流行っていたが
今、私の脳内では常にサビの『何でこんなに可愛いのかよ…』が
鳴り響いている。
↓シャボン玉に翻弄(ほんろう)されている
プレイルームの朝の2才児。
ボブ・マーリーのようなラフなステップがクールだ。
スカちゃん、ようやく私の事を「アンチィ」アンティ=おばさんと
呼べるようになり…
その澄んだ声と舌っ足らずに 頭 か ら 飲み込んで
ヘソから生み直し、抱きしめたいくらいに
可愛い!と愛情をより深く感じている次第でありますよ。
今までは「ダディ」「マア」「マミイ」「ブー」「トレイン」
「ヤッキー」(オエッ・汚い)「ピーピー」(おしっこ)など
親父と呼ばれたり、人間以外の電車や汚物とスカちゃんに呼ばれていたけれど
ようやくきちんと「おばさん」と…なんて賢い2才児なんでしょう!
こんな賢く愛らしいスカちゃんの母親である姪っ子のバカ・スーは
相変わらず携帯を傾けた首から覗かせ、しゃがれ声で
「わかるわ〜アンタの気持ち!マジむかつくし!」みたいな事を
延々ダメな友達と話しつつタラタラと日中を過ごしている。
今、夜中の12時半なのだが、また伸びたパンチパーマみたいな
プロゴルファー猿な髪の毛をいじくっている。
全部剃っちまえ!カツラにしろ!バカ!
今日は11時に起きてきて、甘ったれた声で
「アンティ・マア〜蚊に刺されて肩が痒いよぅ!」と
泣きついてきたので、血が出る程に爪で✚十字のマークを
つけてやり「日本のまじないだ!」と慰めておいた。
痛がっていた。
ざまあみろ、一回燃えた茶色い北島三郎みたいな顔しやがって。
そんな中、友人の息子9歳が3日間泊まりに来て
「スカちゃんの子守りする!」と言ってくれたのだが…
家中をスカちゃんと走り回り、私の顔を見るたびに
「クイズです!夜になるとなく生き物なーんだ?」などと
回答数が無限にありそうなナゾナゾ地獄をしてくるので
気が狂いそうだったが、スカちゃんが
「うへへ、えへへ…ぎゃあああああ」と楽しそうにシャウト&ラン
するので、ジッと堪え続けていた私。
(ちなみに私は咄嗟に「夜なく?オンナ?」とウェット&ダーティな
回答をしてしまったのだが、9歳児にはわからなかったらしく
「カエルだよぉーーーー!グエッグエッ!!」と殴られた。)
ガキのクイズ地獄・バカで怠け者のくせに出掛けたがるスー、
今朝の快便を一々メールしてくるオット・離婚しようと思う…と毎月
長電話してくる女友達の愚痴・ポーチに出来ていた脚長蜂の巣、
美しい野鳥の為の餌を食い尽くす土鳩達・3連続で夕飯を食べに来て
一家5人で家のバスタオルを毎回使いプールに行く友人一家…
(アメリカのバスタオルは分厚いので乾燥機に時間がかかるのです)
極めつけはスーの次女が『アンティ・マア、見て』と送ってきた
高校卒業プロムの写真だ↓…
八代亜紀感というかチーママ感がハンパない18歳。
弟であるスカちゃんとの年の差は16歳だ。
このすぐにでも妊娠しそうな怪しい色気…この次女は
現在、隣町で大学の学生寮に入っているのだが
今月末から夏休みなので1ヶ月ほど我が家に滞在する予定である。
すでに地元・ニュージャージーのBFも遊びに来る気満々らしい。
(BFの滞在先は家だと言っているがどこで寝させよう…屋根裏だな)
全て問題という程の事ではないのだが、何となく心の中に
イヤ〜な重さの延世感が湧き上がってくる。
が、堪え続ける日々の中でも心が弾む瞬間がいくつかある。
スカちゃんが廊下の向こうから、忍者のごとく斜めに走ってきて
「アンチィ〜」と飛びつき抱っこをせがんでくる瞬間。
朝そっと一人で起きてきて、隣の私の部屋を覗き込み
物凄く嬉しそうに擦り寄ってくるスカちゃんの笑顔の瞬間。
猫のシーちゃんが「はぁ〜毎日うるさくてイヤね!」という顔で
私の髪の毛を舐めてくれる寝る前の一時。
オットと「スーのクソがよ!」と悪口を言い、深く頷きあう一瞬。
夏ってのは、バタバタしている方が楽しい。
何だかんだ羅列して面倒臭がっている私だが、
実に幸福な49歳の夏を過ごすのかもしれない。
そうでも思わなきゃやってらんねーっつーの。
ブッカーズのトリプルをオンザロックで頂きたいわ。
でも、アルコール一切禁止の我が家なので
麺つゆでも飲もう…うまいぞ、麺つゆ!

