前回ブログを書いてから半年近くが経っていた…
早いよ、時間!
寅さん風に言うなら
「早いね、早いよ 時の経つのと青年のポコチ○回復力!」
言わないね、寅さん、そんな事。
昔、飲み屋で隣に座ったオジ様達が若いバカ娘の私に説教をし始めると
「あー、キタキタ!ジジイの説教・長ションベン!」と
怒鳴り「品がない!」とまた叱られ
「下品で三杯どんぶり飯ーー!」と勢いだけの意味なしラッパーだった
私だけれど…人生も49年が過ぎ、何かしっとりとした風情が出ても
良いはずなのだが、しっとりする時はグッタリとしているだけで風情などない。
この半年であった事…メス猫のシーちゃんがYOUTUBEにはまっている。
Videos for catsや猫用ゲームなどペットの猫の為のチャンネルがあり
それを昼間1時間ほど見てオヤツを食べ、寝転びながら、また動画を見て
飽きると私に噛み付く…というサイクルでシーちゃんは日々を過ごしている。
シーちゃんの食事は一階のキッチン横なのだが、年のせいか階段を
億劫がるので、オットが二階でオヤツを与えるようになったせいで
私のベッドにずっと居座っている。
老猫は食が細くなるので、好きな物を少しずつ与えようと
夫婦で話し合ったのだが
シーちゃん、実は全く食が細くなっていない。
一日に2缶の猫缶を食べ、ササミの茹でたものをオヤツに小皿一杯。
水煮のシーチキンもガツガツ食べるし、オットの夕食からも
肉料理やアボカド、バタートーストなどを日々分け与えられ
当然のように催促して食べている。
定期検診してもらっている獣医さんで
「ちょっとおデブちゃんだけど元気ねー」と猫ゼリーで気をひきながら
した血液検査も尿検査も◎。
長生きしてね、シーちゃん。
そして、長生きと言えば先月あったオットの叔母様。
猫の話しの後で失礼だが、この叔母様はステキだ。
90歳の誕生日パーティで身内がNJに集まり、我が家も
長距離運転してNJに行き参加したのだが
元気いっぱいで肌ツヤツヤの老婆である。
娘夫婦とアリゾナで同居しているのだが、長いフライトも何のその
NJの空港からパーティー会場に来て、そのまま踊りまくり
喋りまくり、ペプシをガブ飲みしながら食べては笑うタフっぷり。
パーティーはバッフェスタイルで身内でも仲が良い人同士が
組み合わせられたテーブル配置。
私とオットの席の横には義姉2人の名前が…
義姉1は意地悪だが、何一つ問題はない。
気になったのは、そう、あの同居していた義姉2が私の横に。
親族の中で鼻つまみ者の義姉2は私のバディと認知されているのだ。
まあいい。
実際に私達は仲は良い。
喧嘩も散々したが、だから余計に気楽に一緒に要られる。
尚且つ、今、義姉2は生活保護者用のアパートメントに住めるようになり
我が家に問題を持ち込む事はなくなり気楽な付き合いとなっている。
そんな義姉2と私の共通の話題は義姉2の一人娘・Sちゃんの事。
この半年、母である義姉2と娘・Sちゃんは絶縁している。
お互いがどうしようもないからだ。
Sちゃんは近くに住む義姉2にスカちゃんを預けたいが
意地もあり絶対に預けないらしい。
義姉2に言わせると
「スカに私がお婆ちゃんて認識させたくないのよ、あのビ○ッチ」らしい。
Sちゃんは3人のシングルマザーで、現在、長女が19歳・次女が18歳。
一番下は2歳の男の子スカちゃんである。
子供全員父親は違い、その父親達からは一銭も養育費を貰えていない。
何故なら、父親達は皆、現在 服 役 中 だからだ。
なーに、刑務所に入っていなくても養育費なんぞ払うワケない輩共だ。
Sちゃんは仕事をしては辞めている。
この数ヶ月は無職でスカちゃん片手に知人宅を泊まり歩いている。
長女はとっくに服役中の父方の祖母宅に住み、次女は今月で高校卒業し
今月末から我が家の隣町の短期大学で寮に入り
週末は我が家で過ごす手筈が整っている。
Sちゃんは、生まれてから5歳位まで祖父母に育てられ、その後同居した
母親である義姉2との生活から10代で逃げ出し
義姉1の家に居候していた。
母親を捨てた娘であった自分と同じように、今
娘達に愛想を尽かされている。
長女は8歳、次女は7歳の時から、夏休みは私の家で過ごすのが
当たり前だったが、子供時代はやっぱりママが好きで
いつも私に「ママが心配だから電話して」と頼んできた娘達だったのに…
ちなみに問題児のこのSちゃん、身内全員と大喧嘩して
すぐに縁を切るのだが、私にはベッタリと甘えて
絶対に悪態をつかないでいてくれる。(今のところ)
だから私も出来るだけ力になっているつもりだ。
言葉のハンデのせいもあるのだろうが、何より私が
Sちゃんにとって利用価値があるせいだろう。
きれい事な考え方だけれど、大人になって誰か一人でも
自分を否定しない人がいる事は嬉しいだろうと、私は思うから
そうしている。
そんなSちゃん、新しい彼氏がいるそうだ。
(私はまだSちゃん本人からは聞いていない)
で、その彼氏との間に子供が欲しいらしい。
…何を考えているのか謎だ。
なぜ産みたがる?
妊娠好きか?
相手はきっとまた道端ジャンキーで(道端ジェシカどうしてるのかね)
我が子が寝返りする前に刑務所入りするか
得意の「オレの子じゃねえ」の俊足逃げ足マサイ並みのヤツだろう。
母子手当は国から貰えるけれど、それでは追いつかない生活費は
毎月、我が家か義父にたかっているのだが
人に頼み事を、特に、金の無心なんてするの凄く嫌だと思うんだけれど
何だかんだと理由をつけては300〜500ドル、多い時は
3000ドルなどと言ってくる。
家は今年に入ってから断っているが、
キッチリ毎月頭に「今度こそ返すから!」と
Sちゃんは金の無心をしてくる。
この数年間でちょっとした額を送金したが、返してもらった事は一度もないし
返してもらう気もない。
夫婦で週末のレストランに行った『つもり』、
オットが趣味の物を買った『つもり』、私がバッグを買った『つもり』、
庭の一角を石畳をした『つもり』、カリブ海ツアーに行った『つもり』、
日本に里帰りした『つもり』。
『つもらせた』余分なお金をSちゃんや義姉2への送金にしてきたが、
当分はちょっと自分達の貯金を増やしましょうと、オットと2人
小銭を貯め込む事にした。
ある日オットと「私らお互いに何だか我慢してるね」と話し合いをして
断る事にしたのだ。
家からの援助がなくなり、80過ぎの義父にたかるSちゃんを
オットも皆も怒っているから、今回のパーティーにSちゃんは呼ばれなかった。
義父がコソコソと「Sちゃんにお金がかかるからマミに内緒の小遣いを
あげられなくてゴメンなさいね」と今回言ってくれたが
小遣いなど、こちらが義父にあげるのが当たり前なのだ。
(が、義父が「マミ、ほら」と、くれる時はサッと貰う私だが)
義父には「あと何年あげられるかわからないんだから
Sちゃんに貢いでダディが気分良くなれるならいいじゃないの」と
言っておいた。
義父も「そう?皆が怒るからさー」とニヤニヤ言っていて
ダディ随分年をとったなーと息子の嫁である私も老眼に涙が浮かんだ。
あと何回会えるのかしらね、ダチョウの雛に似た義父・ダディ…
入れ歯をしていないと、干し柿にも似ているダディ…
今回もかろうじて生き残っている幼馴染から白人女(年上の女らしい)
を紹介してもらうってウキウキしているダディ…
通っていたチャーチでナンパしたら近所のヴェトナム人の奥さんで
気まずいから他のチャーチに通うようにしたダディ…
ヒマだからと近所の文房具屋でバイトしようとして
断られたのに、勝手に店番していてホームレスと間違われ
警備員を呼ばれたダディ…
その警備員と意気投合して
連行されそうになった警備の会社に面接に行き、激安で雇われたけど
警備中の建設現場で勝手に土方の手伝いをして、転んで骨にヒビが
入りクビになったダディ…
90歳近くなっても何だかバタバタしている謎のエナジー…
ダディ、本当に大好きだわ、私。
私にとってスカちゃんは遠くの孫のような感じだ。
Sちゃんもそれを知っていて「ママを休業!」と
NJから5時間半かけて運転してきて
突然、我が家にスカちゃんを置いて数日一人で遊んできたり
都合よくされているが、私はあまり気にならない。
いや、正直面倒よ。
でも可愛いのよ、スカちゃん…鬼の子みたいで。
バブルバスに浮かぶチョコレートまんじゅうのようなスカちゃん。
おヨダ(よだれ)だらけの「マーきちゅー」(マミ、キス)アタック。
イタズラをする前に私をチロリと見つめる小馬鹿にした悪い顔。
カーッたまらんね!!!何あの可愛さ!
将来スカちゃんがどんなクズになっても、この可愛さを
思い出せる気がする。(クズにならきゃ万々歳だが先などわからん)
今月末にSちゃんがまた「マアおばちゃま、スカを2週間預かってね」と
言ってきたので快諾した。
恐らく1ヶ月くらい引き取りに来ない気がする。
オットには事後報告だったが「甘やかし過ぎないようにね…」と
疲れた顔で肩を落としていたが、来ちゃえばオットもメロメロだ。
すでに赤ん坊用プールを注文し、庭で遊ばせるスライダーも
オモチャも用意してある。着替えもバッチリだ。
ブラックキッズ専用のヘアーサロンに勤める知人にも予約をいれた。
スカちゃんの好きな日本の冷凍カステラもハイハインも買ってある。
スナックも万全だ。
甘やかす準備はまだまだ続く。
小銭を貯めるつもりだったが、貯めた小銭を遣いまくっている。
良い、良いのだ。

