ブログネタ:カレーにはナン?ライス?【投稿でドットマネーがもらえる!】 参加中私はライス派!
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絶対に米だわ。
ナンはオヤツにするわ。
今日は久々に甥っ子(ではなくてイトコの子供なんだけど)オット、私の3人でお出掛け。
と、言っても甥っ子は夕方から友人と約束があるというので
大急ぎでのグロッセリーショッピングと、甥っ子の洋服ショッピング
だったのだが、ようやく英語に慣れてきて物怖じせずに
話せるようになった甥っ子が一緒だと、車中も夕食時も
賑やかでなかなか楽しい。
で、大急ぎで家に戻り、私はストアーの人混みに少々グッタリし
家に入るなり一服。
甥っ子は家につくなり自室に駆け込み、ヘアスタイリングだー
着替えだーとバタバタしている。
(甥っ子はオシャレさん)
一服はチェーンスモーキングとなり、寒い中
窓を全開にして我慢大会のような気分で煙を吐き出していると
全身をくねらせて踊りながら甥っ子登場だ。
「夕食はいらないけど~夜中か朝に帰ってきたら~
なんか食べた~いって感じ~。あ、面倒ならいいけどー」
と、いつものギャルっぽい話し方で私をイラだたせる甥っ子。
(甥っ子は恐ろしくチャラチャラしていて、語尾をのばして話す)
私>「はいよ!夕飯作るんだから何かしらあるよ!
いってらっさーい!」
甥っ子>「んーーー…今日さー友達の家でピザとか食べるよね。
太っちゃうからなあ…CA行くまでに6パックを作らなきゃじゃーん?」
私>「腹にマジックで書けよ!イエス高須クリニックみてーによ!」
オット>「何で甥っ子に怒ってるの?どうしたの?」
(日本語だったのでオットにはわからない)
私>「怒ってないよ!こんな話し方だよ、あたしは!」
甥っ子>「…いってくるねぇ~フフフンフーンフン♪」
甥っ子はストレートで女好きな青年なのだが、どうにも
フェミニンだ。
ハンサムで背も高く、人当たりも良いので
私の友人達にもモテモテだ。
皆が「身内っていっても全然似てないね!」と言うが
私も彼を見ていると、つくずく似ていないと思う。
何故もっとしゃきっとしていないのかと、私が思うように
甥っ子も「マミおばちゃんて~ガサツなんだよねえ」と思うようで
自分の友人達に「すごく意地悪な乱暴なおばさんなんだよ」などと
悪口を言っているが、そんな事は全く気にならない。
言われたって、一銭も損などしない。
フェミニンな甥っ子が出掛け、オットも知人とFBでチャットを始め
私は一人でチマチマと遊んでいたのだが
いつの間にか、眠り込んでしまった。
思いがけず長い昼寝をしてしまい、夜7時
オットに か か と を 噛 み 付 か れ て
目覚めた。
「ああああ、夕飯!夕飯すぐ作るよ!」と、野良猫のような目ヤニで
目をバキバキさせつつ あたふたすると、オットが
「イタリアン行こう!!」と言う。
化粧をしたまま寝たので、目ヤニが…
眉毛もない。
おかっぱの髪の毛は、ドン・キングのような寝癖がついている。
この寒さの中、今、顔を洗ってスッピンで外に出たら
どんなに保湿クリームを塗っていても
マッハのスピードで頬はひび割れ、鼻の穴はカッピカピだ。
「テイクアウトにしない?」と言うと
一瞬「えー」と嫌がったものの「OK」と快諾するオット。
「一緒に行って、ボクが注文してる間、車の中で待ってて!」と言う。
私は、助手席にうすらバカのように座ってりゃいい
ただのドライブだ。
バキバキの目に眉毛のない顔で出掛ける。
甥っ子の分も含めて、ホカホカのピザやストロンボーリを
買い込み、帰る途中、オットが
「今日ガソリン安い!!」と言うので24時間コンビニつきのスタンドへ。
給油中、オットが「ロト(くじ)買ってきてくれる?」と言うので
私は一人でコンビニに入っていった。
バキバキの目はパチリと開いているが、眉毛はなく、髪型は
怒髪天をつくドンキング・ヘアーだが
もうどーでもいい。
レジで「CASH4LIFEとーMEGAとー」といくつか
ロトを注文して、店員さんと無駄口を叩きあった。
(アメリカではこの無駄口が多い)
レジには、バイトらしい白人青年とスパニッシュの女性がいる。
白人青年はタバコの品出しをしつつ、私とスパニッシュ女性の
「いやんなるわよー、寒かったり激寒かったり寒かったり」
「あたしは関節が痛いのよー。なのに旦那に昨晩求められたのよー。」
「セクシャルに求められるなんていいわよー。家なんて
『マミちゃーん、うんこが出ないよーお腹もんでよー』って
そーゆー問題での妻求めよー」
「えー、お腹もむとイイの?」
「いいみたいよー。家はいつもデカい犬みたいに腹出して」
と、いう赤裸々な会話にニヤついていたのだが
急にハッとした顔で直立不動になった。
私の真横に巨大なオッサンが仏頂面でやってきたのだ。
年の頃は50代、ハゲなのか剃っているのか輝く頭皮に
象アザラシのような血走った出目の190cm・150kg以上の
巨大な黒人オッサンだ。
白人青年が私の買うロトのチケットを手に
「奥さん、確認します…これと、これと…3種類ですね…えっと…」と
私をレジ横に誘導した。
巨大オッサンは
「さっき、コレ買ったんだけど、よく見たら間違えてるんだ!
青リンゴ味じゃなくて、さくらんぼ味って頼んだんだ!」
とスパニッシュ女性に怒っている。
フルーティじゃないか…
オッサンの手元を見ると、キャンディではなく
ばら売りの 葉 巻 が握られている。
アメリカの黒人の間では、フルーティーな葉巻が人気だ。
葉をばらして、マリ○ァナと混ぜて吸ったりもする。
スパニッシュ女性は何故かニヤリとしたらしく
オッサンは「何、笑ってんだよ!」と怒鳴りだした。
怒鳴りつつも「ん?そっちの葉巻のほうが安いじゃねーか。何故だ?」と
両店員に聞いているのだが、二人とも
「わかんない…」と困っている。
オッサンは横に居た私を見下ろし
「何でだ?1ドルくらい違うってデカいよな?何が違うんだ?」と
聞いてきたのだが、私にもわからない。
一応、問題の葉巻を両方とも手にとり見てみると一目瞭然だった。
「メーカーが違うし、太さと重さ?サイズが違うじゃん。」と
答えると、オッサンは
「メーカー?ブランドって、葉巻は葉巻だろう?」と…。
オッサンはラリってるわけでも酒臭いワケでもなく
ただの怒りん坊のようだ。
「わかりません…」と帰ればよいのだが
これが私の悪いクセで…すぐに一緒にワーワーやり始めた。
「例えばさ、ナイキのシューズとウォールマートのストアーブランドの
シューズって似ていても、値段違うじゃん?この葉巻も
ブランドじゃないかな?」
と説明したのだが、オッサンは尚も首をひねり
「でも葉巻だろう?ヘンじゃねーか!」と怒っているのだ。
尚且つ「あんた、シューズと葉巻って全然違うモンだろう?
何言ってんだよ!」と
文句のように言ってくるじゃないか!
「例え、だよ!タ ト エ !ブランド違うって言ってるじゃんよ!
卵だって肉だって産地やブランドで値段ちがうでしょっ!?」
小鼻を膨らませて張り切りだす私だ。
心の中では、戦闘服(はじめ人間ギャートルズの原始人ドレスになっている)
に着替え、臨戦態勢になっている。
両店員は売り物の葉巻を 揉 み な が ら 私達を見ている。
「じゃあ、こっちの安い方はドコ産なんだ?」
オッサンはまだ聞いてくる。
絡まれているようだ。
いや、こいつは絡んでいるのだ。
「書いてないから知らないよ。書かないから安いんだろうが。
あのさ、専門店で買いなよ!質問いっぱいなんでしょが?」
と目をひん剥いて答えると
「そんな言い方するなよ!どこで買おうとオレの 勝 手 だろう!」
と頭から湯気を出しながらプンスカしている。
「聞かれたから私だって考えてんでしょーが!ボッシーだわー!
中国産とかの葉巻吸ってりゃいいじゃんよ!中国産だか
コネチカット産だか知らないけど!中国産は爆発すっけどね、たぶん!」
と鼻息を荒く言い返す。
「中国産?何だソレ?あんただったら、どっち買う?」と聞かれたので
目をひん剥いたまま
「1ドル高い方だね。長 持 ち しそーだもん。私ならね!」と
答えたのだが、今度は押し黙りジッと私を見下ろすオッサン。
知らない間に、私はレジカウンターに片手をつき腰に手をあて
背伸びをしながら、関口ひろしのような格好でポーズをとっていた。
私なりにオッサンを 威 嚇 し て い た の だ ろ う 。
なかなか車に戻らない私を心配したらしいオットが
「何してんの?」と入ってきて
巨大なオッサンの真正面で関口ひろしになっている私を見て
「何があったの…」とウンザリした顔になった。
オットに怒られるのが、何より怖い私だが
売られたケンカの最中なのだ。
いや、ケンカではない。
なぜか私は怒りん坊の難癖オッサンに
絶 対 に この3ドルか3ドル75セント(400円弱)の
葉巻を買わせたくなったのだ。
オッサンは、アジア系の私の『連れ』が黒人だと見てとるや
急ににこやかになり
「兄弟、あんたなら、どっちの葉巻を買う?1ドルくらいの差なんだがな」
と聞きやがった。
オットはオッサンを一瞥し
「ボカァ、こういうフルーツ系は好みじゃないなあ。
アメリカのコンビニで買う葉巻なら…これだな」と
香りだけが濃厚なものを指差した。
そして「キューバンシガーも、アメリカで買えるようになったけど
やっぱり高いね!」とオットが言うと、オッサンは感心した顔付きになり
「へー、キューバンシガーか!やっぱ専門店だな!」などと言っている。
「言ったじゃん!専門店って言ったじゃん!」と怒鳴りたいのを堪え
関口ひろしのまま、オットの横に移動。
オットに
「あのねーさくらんぼ味で、3ドルのか3ドル75セントか迷って
怒ってて、そんで、私が3ドル75…」と説明しかけたのだが
「きみが買うんじゃないのだから」とオットに言われ
急に心がしぼむ。
そして、オッサンはウハハと急に笑い
「お嬢さんがよ、オレに中国産の爆発する葉巻って言い出してさ!
初めて聞いたから驚いたけど、面白いなあ」
とオットに言いつけやがり、オットは
「家の妻はなぜか中国産は全て爆発するって言うんだよねえ。
この前は豚肉を爆発するって言ってたよ。」と
無愛想に言い、スパニッシュの女性店員は
「ええええ!?じゃ中華料理のテイクアウト出来ないじゃないの!」
と急に会話に参加してきた。
「違うわよ…豚肉が爆発じゃなくて数十年前の豚肉がフローズンで
販売されてたって言ったのよ…アメリカは正規のルートで輸入してないから
どこで使ってるかわからないけどね…」と
暗く答えておいた。
もしかしたら、豚肉も爆発してるかもしれないけどね。
ガスが発生とかしてさぁ… WHO KNOWS?よ…
世の中って混沌に満ちているのよ…
オッサンは機嫌よく「サンキュー ブラ」とオットに言い
「じゃコレを。」と今まで見ていたのとは
全 く 違 う 葉 巻 を選んで差額を支払い出て行った。
車に戻り、私はこんこんとオットに
「知らない人と話すなら気をつけてって、いーつもボカァ言ってるでしょ」
と言われ「うん、うん、うん、うん、うん」と50回くらい
頷いて気持ちが悪くなった。
何かわからないけど敗北感でいっぱいだわ…。
