相変わらず傷を負った野犬のごとく人様を疑い心を開かぬ私だが
日本でもアメリカでも愛想だけは結構良い。
だが唐突な怒りはその場で心をドーンと開きまくって(心というか感情か)
ぶちまけてしまうんだなコレが。
まだ更年期で反抗期か…
反抗期といえば十代だろう。
この前YouTubeで私が小中学校の頃の曲だったろうか、
横浜銀蠅の”雨の湘南通り”がなぜかお勧めで出て来て
ギラギラのリーゼントを見つつ聞き入っちゃったし…
アレは16歳の夏だったか三浦海岸でタラ~ンと寝てたらリーダーの嵐さんに
「 三 浦 大 根 が日焼けしちゃうね!」と声をかけられたっけ…
紫 の ハ イ レ グ を翔さんは褒めてくれたけど、嵐さんは
「いいねいいね!ナス色!」って言ってたな…
嵐さん、あの頃ベジタリアンだったのかしら…
そんな過去のある私は唐突な怒りをコントロールできないババアとなった。
以前アンガーマネジメントに通っている知人がいたが
「こうして息を吸って吐いて…愛する人やペットを思い浮かべ…数をかぞえ…」
と説明する知人を見ているだけで、イライラしたので
コレはもう『持って産まれた怒り星! 裸 の 私』なのだ。
裸 の 自 分 を 解 放 だ !
が、この歳でリアル裸族は関節を冷やし、おそらく一時間以内に風邪をひく
リスクが超BIGなので、心の裸族で生きていく。
そんな利己主義・自己完結型な最近の唐突な怒りは多数あったが思い出せない…
昔の事は鮮やかに思い出せるのに、昨日のランチは思い出せない…
あぁ毎日は夢、夢の中…TOMIO UMEZAWAも歌っていたじゃない夢芝居…
あら?何かナチュラルに韻を踏んでるじゃないさ!ラッパーだなウンウン
ちょっと思い出したわ。最近の自己嫌悪な罵声シリーズ
・住宅地なのに猛スピードで家の前を突っ切る車に罵声を浴びせる
・スケボーを 犬 に ひ か せ な が ら
携帯を見つつイヤホンをしている近所の青年をダッシュで追いかけ罵声を浴びせる
(全力疾走後は息があがり片足を引きずり心臓バクバク命がけで帰宅)
・夕食の準備中に冷蔵庫を開け『はて、私は何を出そうとしたんだろ?』と
物忘れ中、夫がひっそりと背後に立っていてビックリ&怒りスイッチON。
「うるせーぞ!ㇷァッキューーー!」と一言も口を開いていない夫を罵倒。
夫は「ボクは息をしてるだけなのに…」とうつむく姿に胸キュンだったが
「静かに息をしろ!いいな!ラマーズ法じゃねーんだから」と恫喝。
背後に立っちゃダメだろ夫。
そんな情緒不安定な私と十数年のお付き合い・お向かいの家に住むダーナ。
先日はダーナの孫・ジェイク(仮名)4歳がダーナ宅へ遊びに来ていた。
ダーナは数人いる孫の中でも特にジェイクを可愛がってはいるのだが、
かなりの放任主義。
今回はジェイクがフロントヤードの芝生用スプリンクラーを
全身に浴びながら 飲 ん で い た のだが、
ダーナはポーチで一服しながらシラッとした顔で眺めている。
家の方の芝生用スプリンクラーの水って、地下水なんだよね。
たまにその水がすごく臭い日があってだな、絶対に飲料水には
アウトォォォ!だと思うの。
ソフィの散歩がてら、そんな激しいジェイクに
「ジェイク、久しぶり~」と挨拶したら
びしょ濡れで駆け寄って来てガッツリとハグ。
古い雨水の匂いがTシャツとレギンスにグッショリ沁み込んだ。
何て事してくれるのよアンタ!とも言えず、ハグを返す。
彼はダーナの元に駆け戻り「メイミーの家に行ってくる」と
宣言しているのが聞こえたので、ソフィを急かしてギクシャクと速足で
私はその場を立ち去った。
(英語読みというのか何というのか人によってはMAMIをメイミーと呼ぶ)
15分ほどで家に戻ったら、ずぶ濡れのままジェイクが家の玄関に
立っていて、ダーナがポーチから「マミの家に行きたいってさ!」と
良い笑顔で言ってきた…
お断りだ!とは言えない気の弱い私。
”Okay…” と家に迎え入れ、二階からタオルを持ってきて
ジェイクを拭きまくる。
ソフィは戦闘モードでジェイクに吠えまくっている。
が、ジェイクは気にしない。
「二階に行く!」と言うので、一緒に二階の私の部屋へ。
ジェイクは二階の私の部屋の窓から、ダーナのゲストルームを見て
ポーチに居るダーナに手を振りたかったらしい。
子供ってそういう事したいよね。
窓を開けてやり「グランマー!」と叫ぶジェイクを抱っこしたら
4歳児の小さな背中、とがった肩甲骨は何とも愛らしく
ホコリくさいようなお日様のような匂いの髪の毛からは
家のお嬢の小さかった頃を懐かしく思い出させる。
初めて会った時、お嬢は2歳だったんだよなー。
まだ赤ちゃんぽくて、おしゃぶりをずっと吸ってニコニコしていたっけ。
今じゃ笑顔を見せるのも損だ!みたいなイライラな日のお嬢に
夫共々ビクビクする事もあるが、やっぱり可愛いくて仕方ない家のお嬢。
ちょっと家の中をうろつき冒険したジェイクは、礼儀正しく
「サンキュー」とキッチンのチョコレートを手にし
帰って食べると言うので、お向かいに送り届けた。
夜遅くにお迎えが来て、ジェイクが「グランマ!帰りたくない」と
グズっている声がしたので、チラリと窓から覗いたが
もう母親の大きなトラックに乗り込んでいて顔は見えなかった。
今度会う時は、抱っこするのが一苦労くらいに大きくなってるかもなー。
そして翌日の午後、ダーナがコーヒー片手に笑いながら家に来て
”Heeey! What is UISYO? YOISYO⁈” と聞いてきた。
私がジェイクを送り届けた後でジェイクは二階から家を見ると言い出したらしい。
そして、ダーナと階段を上っていた時に
「ヨイショ ヨイショ…」とつぶやいたのだそうだ。
ああああ!私は意識せずに何かと「よいしょ」とよく言っている。
家の夫サイドの姪っ子の息子・スカも、家で暮らしていた時は
いつのまにか「ヨイショ!ヨイショ!」と日本語で言っていたし、
シャツを着替えさせる時は「バンザーイ」と言って、両手をあげていた。
ジェイク、たった2回の階段の上り下りで『ヨイショ』を習得!
賢いなー!
片田舎のアメリカで暮らす4歳児、初の日本語が「ヨイショ」か。
ジェイクには、私の部屋から手を振った事、ダーナ婆ちゃんが大好きだった事、
ヨイショって階段を上った事、ずっと覚えておいてほしいわ
↑ジェイクがムチャクチャ恐がった木彫りのムンクの叫び人形。
基本的には私の部屋に飾ってあるが、ハロウィンの夜だけは
玄関先に移動し、お菓子を貰いに来た子供達にベタベタ触られている。
40㎝以上の大きさで物凄く重たい。
