ザ・ウェーブはコヨーテビュート・ノースの一部ですが、ビュートの一部が窪んだ場所にあるため、光が差す時間帯がより綺麗にみえます。ですのであまり朝早くきてしまうと一部が影になってしまうそうです。
僕は9時頃出発し11時に到着するはずでしたが一回迷ったので12時近くに着きました。
砂岩が曲線を描き、波を打ったようになっています。
砂岩の層の鉱物の含有量によって複雑な色をつくりだしています。
場所によって色が違います。ここは赤茶けた感じ。
ここは一部が黒っぽくなっています。
ザ・ウェーブ西側。
そして、やっぱりこれ
ザ・ウェーブといえばここでしょう
息をのむ風景とはこのこと
自然が作り出した芸術です。
人と比べると大きさがわかりますね。
色々な条件が重なってこの素晴らしい場所がつくられたのでしょう。
ここがつくられた原因もグランドサークル内の他の場所と基本的に同じです。
2億年前、恐竜がいた時期ですが(この近くには恐竜の足跡の化石もあるそうです、私は良くわかりませんでしたが・・・)、ここは広大な砂漠で吹き付ける強い風によって砂丘が形成されていました。
1億年以上かけてその砂丘は新しい地層に覆われ圧迫され、またミネラルが染み出し強固になり、蓄積された砂の層を持つナバホ砂岩がつくられました。
1500万年前コロラドプラトーが隆起し、浸食によりナバホ砂岩の砂丘が再度現れました。そこに長期の風の作用によってこの特異な風景がつくられたそうです。
砂岩の層はザ・ウェーブ内でも場所によって非常に多様です。
ザ・ウェーブを奥(南)に登って上から見てみます。
あの場所は限局したエリアだということが良くわかります。
沢山の人数が押し寄せたらザ・ウェーブの砂岩が壊れてしまうと思います。
ザ・ウェーブ周辺には面白い場所が他にもあります。
簡単に足を延ばせるところを見て周りました。
ずっと見えていたノッチの部分。トップロック・アーチ(Top Rock Arch)が見えます。
さらに南に進み西側の斜面に沿って進みました。
メロンパンのような風景
こっちは色がついていますね。
ハンバーガーロック
きちんとレタスもあります。
セカンド・ウェーブ(The Second Wave)と呼ばれる場所。
こちらはザ・ウェーブと違って紫、黄、緑色をしていました。
より脆く崩れやすい印象です。
他にもThe AlcoveやMelody Archなどの見どころがありますが迷いやすいらしく諦めました。
ザ・ウェーブ北東
North and South Teepees、あちら側はコヨーテビュート・ノースではないので許可証は要らないそうです。
Teepeeとはネイティブアメリカンの円錐状の住宅のことだそうです。そんな感じの岩がありました。
Hootersと呼ばれるビュート。
すぐわかりました
必死にHootersを撮る人・・・
砂漠ですが花もいろいろ咲いていました
ザ・ウェーブ(The Wave)
バーミリオンクリフス国定公園、コヨーテビュート・ノース
距離:往復6マイル、4時間。
難易度:☆☆☆☆ 中級~上級(迷いやすいので)
夏の日中は日陰もほとんどなく暑く、風も強いです。トレイル自身はさほどアップダウンはないですが、ケルン等がなく迷いやすいです。稀にガラガラヘビやタランチュラなどもいるようですので注意してください。
景色:☆☆☆☆☆
ザ・ウェーブ、セカンド・ウェーブはもちろんですが、その他にも、Top Rock Arch、Melody Arch and the Grotto、The Hooters、The Alcove、Sand Cove、Fatali's Boneyard、Dinosaur Tracksがマイナーな見どころとしてあります。
混雑度:☆
ハイカーは一日20名限定ですのでゆっくり写真を撮ることができます。
お勧め度:☆☆☆☆☆
ザ・ウェーブに行くまでもトレイルがないので地図を見ながらちょっとしたアドベンチャー感覚でいけます。