アメブロになってのMD日記初デビューのフジカワです。
10月10日(日)は熱海のY様邸上棟式でした。
午前中は小雨で、昨夜から降り続いた雨が基礎に溜まり、その水を掻き出す作業から僕の一日が始まった。
雨の中の建て前は嫌いではない。
雨、風をしのぐ家の有り難味をあらためて教えてくれるからだ。
柱が一本一本立ち並び、胴ざしや梁をまわし金物を締め、2階にも同じことを繰り返し小屋組みをしていって
最後に棟木がすべてを結びとめるように家の姿を形成する。もちろん最高の材料ばかりだ。
大地震からも生命を守る構造体がそびえ立った。
Y様の期待と喜びに満ちたその瞳はまるで少年のように輝きとても澄みきったものだった。
僕はその姿を見ながらMDで最初に建てて頂いたS様の上棟式を思い出していた。
お客様の財産ものを預かり任せていただいた責任感と緊張感。そして使命感。
お客様に心からよろこんでいただきたくて、どうあるべきか考え悩む日々。
そして、それが現実達成出来た時の喜びと安堵。
僕は何の取り柄もないけれど、今までMDで建ててくださったすべてのお客様の上棟式とお引渡しでの表情は
瞬時に思い返すことができ、上棟式のたびに思い返すようにしています。
お客様のことが僕らも本当に好きで、正直に、本音で話しをして、物理的な家のことだけではなく、
まずその方が、将来を見据えてどう暮らしたいか。
お子さんをどう育てていきたいか。
この家を以ってどう暮らしを楽しんでいくか。
イロイロお話しをして僕らもイロイロご提案をして楽しい家づくりをすすめていきたいですね。
だって、住まうことを楽しめるってとてもすばらしいことですから。ホントに。
また、お客様にはご家族はもちろん親御さん、ご親戚、仲間、いろいろな方のご協力もあるんですよね。
作り手からしても、技術とハートがすばらしい職人さんたちが力を合わせ、みんなが幸せになれるこの家づくりは
とても尊い気がします。
ほとんどのお客様が住宅ローンを組まれる中で、現実は毎月多額な返済があると思います。
その返済において、満足ならきっと『この家、ありがとう』の気持ちで払えると思うし、逆に不満なら
『なんで、こんな家に、毎月こんなに払わなければならないの・・・ブツブツ』ということになるでしょう。
これは雲泥の差で、いかに喜んでいただくことが重要なことかと思います。
僕らもホント、責任重大です。
家は大勢の人の気持ちと技術、材料そしてお金から成り立ち、だからこそ家はいつも生きていると思います。
僕はこのことをいつも肝に銘じ、原点だけは忘れてはいけない。そう思っています。
最後に、Y様、当日お昼に出してくださったお味噌汁おいしかったです。どうもご馳走様でした。