「今に意識を持ってくる」と聞くと、大抵の方がとっても集中している状態で、パッと見静止状態になっているのを想像されるのではないでしょうか?
確かに私も10年以上前にある気功の有名な先生にその状態が、駒が光速で回っているような状態とも聞いた事があります。
でも、本当にそうなんでしょうか?
ウィーンで受けたヨガワークショップの中で、マヌソーはBKSアイアンガーがタダーサナ(Tadasana)をしている状態の話をこんな風にしました。
タダーサナは山のポーズとも言われ、見かけは真っ直ぐ立っているだけに素人目には見えますが、物凄く難しいポーズでもあります。
その突っ立てるようなポーズですが、実は見えないダイナミズムがあります。
人間の身体は常に動いています。
重心だって、微妙に前に言ったり、右に行ったり左に行ったり、細かく言えば、右の足の指の付け根に動いたり、踵に行ったりするでしょう。
胸だって、横わきだって、ちょっと意識がそれると力が抜けてしまうので、ポーズの間少しづつ調整が必要となります。
背骨も、両足も、両腕も。
動いていないようで微妙に調節しないとこのポーズはできません。
マヌソーは、BKSがこのポーズをしている時、常に動いていたと言います。
物凄く小さな調整の動きですが…常に。
そして、意識を身体に戻す事で、身体の色々な部分に戻す事で、「今」を体現していたと。
今に意識を持ってくる事は、全然、「持って来たら、ハイお終い」では無いのです。
揺れる意識があるからこそ、それを中心に持って帰ってこれば良いだけです。
そのプロセスは思うよりダイナミックなものなのです。
そして、誰にでも出来る簡単な事です。
難しく考えないで、意識を戻す事に心がけて「今」を体現してください![]()
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