本日は取材にて朝一で常陸国へ。
「サイロ・エフェクト」はこの間読んだビジネス関連の中では出色。反復がてらきょうのお供に。
「サイロ」(組織の縦割りの喩え)とは先に取材した全米小売業協会のセミナーでもあちこち出てきたキーワード。
たとえば、新しいテクノロジーを導入するにあたり既存の縦割りの組織では対応できず、非効率を生み、弱体化。ひいては組織全体を市場から退場せしめるような現象をいう。
政府のような大組織だけではない。十数名の小さな組織でも必ずサイロは生まれる。小さな組織自体がひとつのサイロになるのだ。しかもそれは自身では気づかない。
著者は、文化人類学の研究者出身で米国FT誌の編集長。フランスの片田舎とNY市役所とSONYとフェイスブックとUBSで起こった不連続な現象の共通項を見出す。
残念ながらこういうアプローチは池上先生の「教養」本を読んでも身に付かないのよね。