薬剤師の報酬改定があるようです。

いわゆる大病院前の門前薬局の薬剤師は報酬料が引き下げられ、

在宅介護など地域医療のメンバーとして患者の服薬に関する一元管理をおこなう薬剤師は「かかりつけ薬剤師」として報酬を引き上げるそうです。

ドラッグストアでも薬局チェーンでも、後者の育成に力を注いできた企業があります。その評価が国の体系として高められたことは素晴らしいこと。

ただずっとウォッチしてきた者からすると、難しさもよくわかります。

まず薬剤師が24時間稼働する仕組みをどうつくるか。ドイツのように地域の薬局が夜間応需を輪番で請け負う仕組みがあるなら対応可能ですが、それを日本で実践しているのは茨城のフローラ薬局さんなどごくわずか。

たいていは地元のなんとか会は余計なことはやりません。

まあ淘汰されていいのでしょうが。

あとは地域医療のメンバーとして地域の医師、看護師さん、介護専門職の方々と定期的に勉強会、コミュニケーションをとって、なおかつ各専門家に対してバイタルチェックとそれに基づいたサジェスチョンを医師にできる薬剤師も、これまたごくわずかという現実があります。

ただこれら難題はありますが、方向は正しい。新たな取組みがどんどん出てくることを期待します。