いろいろ考えさせられる旅になった。

テクノロジーの進化それ自体ではなく、多少の失敗があっても果敢に取り組むスピリットと行動があらためて大事なんだと。

リアルタイムに在庫数量と実地棚卸数のズレがわかるからってなに?

顧客購買履歴に基づいた店頭クーポンが出せるからってなに?

iPhoneアプリやカートでセルフオートスキャンができるようになったからなに?

お客が店に来る前に購買意思がつかめるからってなに?

お客の店内ロケーション管理ができるからってなに?

IT投資ができるのは大企業だけでしょ?

やはり、商品力と人じゃないの?

その通り。

でも、テクノロジーはお客を理解し、その目的を実現するためのツールに過ぎない。当たり前だが、いまここの現時点から未来を想像し、顧客のため、地域社会のためになにができるかを自らに問え。

大胆な構想を描き、小さく着手し改善を積み重ねて広げる。実行しなければよりよい経験値は得られない。

もう一つは経験値を積み重ねるにあたっては、小売業とテクノロジーと経営原理の歴史的文脈を踏まえることだ。それを踏み外せば継続できない。

継続の要件はオリジナルの企業文化と技術体系を生み出すこと。体系こそはブランド(信頼・信用)の礎。

チェーンオペレーションが時代遅れではないし、万能でもない。個店主義もまた然り。

テクノロジーによって段階的に統合されていく過渡期に我々はいる。