昔、若いとき太平洋戦争関連書籍に没頭したことがある。一時は戦史専門家にも憧れたことがあった。
戦術分析から将官、下士官、兵卒の手記、伝記、非軍人の視点…ある研究会をたよって旧防衛庁の資料室にも訪ねたこともある。さすがに未公開、非公開資料にはあたれなかったけど、目録だけで目眩がするほで興奮した。
目的はシンプル。なぜあの戦争がはじまり、あのような結果になったのか。そして平時において軍事はいかにあるべきか。平和であるためにはなにが必要なのか。
なかでも伝記においては、おそらくこの本の右に出るものはないだろう。
ニミッツ提督の人柄とおなじく、慎重にして歴史に対する畏れと確固たる方法論を持つ専門家の手になるこの本はいまでも私の歴史と人物に対するアプローチの際の根幹部分に鎮座する。
原稿に追われる中、ちょっと振り返りたいことがあって、久しぶりに紐解こうと思ったのはいいが、どう考えても耽ってしまいそうなので、校了するまでグッと我慢。
一応その決意をブログに残しておきます(笑)。