シカゴは建築の街。ライトからミースまで、そしてかれらの弟子たちの作品がいまも息づいています。
通称トウモロコシビルの手前はミースのIBMビル。ミース・ファン・デル・ローエは、ドイツデザインの総本山バウハウスの校長を務め、ナチスの迫害を避けてシカゴへ。イリノイ工科大にて多くの弟子たちを育てました。
ガラスと鉄骨だけをつかい、内部空間を最大化。また同時に外界とのつながりを切れ目ないものにし、風景そのものを中に取り込む手法は建築の革命をもたらしました。
ライト、コルビジェと並ぶ近代建築の三巨匠と称される所以です。
ミースは、「less is more」という言葉を残しています。
「より少なくすることはより豊かになること」。
引き算の美学はアップルの専売特許ではありません。
考え抜かれ、絞りこまれた売場は人々の生活を豊かにします。
トレーダージョーズなどはその典型ですよね。
制約はクリエイティブの根源です。
けっこう小売の世界でも理解している人は少ないですが…。