東京は桜が満開です。


先日、弊社では恒例のお花見をしてきました。


この3年は上野公園を歩いて、そのあと宴会!というコースが定番になっています。


さて、5月号入稿が一段落し、ようやく読みかけの本やメルマガを整理できる時間ができました。


バーターしている「販売革新」にも面白い記事が載っていました。


インバウンド特集のなかで、ジャパンショッピングツーリズム協会の方が、


「過去最大の訪日客を迎えた爆買いの勘違いと思い上がり」という記事を書かれていました。


「さも世界が日本に夢中というような安直なテレビ番組が多く、これだけ見ていると勘違いする人も多いが、東アジア、東南アジア諸国全体の海外旅行ブームの恩恵を受けているにすぎず、日本の観光に関する競争力はアジアでもいまだ韓国、マカオを後塵を拝し7位以下という現実をみよ」


そのうえで、


「インバウンドの旅行客を「わが店の顧客」として対応し、継続的に取り組んでいこう」と結んでいます。


なるほど、ほんとうにその通りですね。


また愛読している吉田繁治先生の「ビジネス知識源」も4回分くらい一気読みとなりました(笑)。


しかし株価の高水準が続いています。


春闘の賃上げ交渉は大企業中心ですが、いい数字が並びました。


さくらの季節と併せ、街にフレッシュマンの姿を見かけるようになると、


なんだか、景気もよくなってきたのではないかと思っちゃいますよね。


ですが、やはり流通の経営専門誌としては、大本営発表に惑わされず、その先にある未来を見ることが大切です。


とはいえ、私にそんな能力があるわけありませんから、賢人の力を借りたい。


やはり吉田先生のメルマガはその意味で勉強になります。


27兆円にもおよぶ公的資金枠で株を買っている一方で、2015年2月の個人投資家は1兆6526億円の売り越し。売り越しとは「将来は下がる」と考えていること。


公的資金がじゃんじゃん買ってくれているわけですから、高いうちに売っておきたいですよね。こんなに楽な相場はない。


結構周囲にはにわか株長者が出てきているのではないでしょうか。


そのうち経済誌で、フレッシュマン対象に「はじめてみよう はじめての株」みたいな企画がでるでしょうね。ありがちな「釣り」の株成功譚もちょろちょろでてくるでしょう。


しかし売買額の70%を占める外国人投資家も買い越さなくなってきている。


ひとり公的資金が引っ張る「官製相場」がいつまで続くのか。


注意ししてみていく必要があります。