ウォルマート西友の新価格戦略の記者会見に行って来ました。
ウォルマートの代名詞とも言うべきエブリデーロープライスの一環でこの値上げ基調のさなか生活必需品200品目に関しては6ヶ月間据え置く「プライスロック」を講じるそうです。
本家アメリカウォルマートも値上げ基調のなかあえて逆流を進む戦略で顧客の信頼を勝ち得てきた歴史があります。
西友はこの6期増収増益を達成し、販管費率も7年で約7%下げてきました。当然営業利益も上昇傾向。まさに「低価格」が一定の支持を得てきたと言えそうです。
エブリデーロープライスの逆はハイアンドロー、つまり特売です。西友は特売に対して絶妙な表現をしていました。
「特売とはコストをかけて安売りする方法である」
多くの流通ではまだまだこれが横行しています。
ただ理想論だけでもだめです。コスト構造改革で無駄、無理をなくし、その削減をもって値下げの原資にするとのことですが、売り切っていくための需要予測の精度はますます問われることになります。
他店が該当商品をカウンタープライシングしてきたら、最低価格の同額保証プログラムが発動しますから、メーカーの協力がなくては成立しません。その場合、どちらが金額補填するのか、会見ではそこまで言及していませんでしたが、リテイルリンクのパワーバランスが問われそうです。
私が興味を覚えたのは、東京のひばりヶ丘団地店舗に代表される西友のワンフロア500坪タイプのネイバー型が対前年売上を二桁増で推移しているとのこと。
立地もいいのですが、このタイプは買いやすくて便利です。ある意味ドラッグストアキラーです。
このタイプの要素を取り入れたリニューアルを増やすそうで、こちらの施策も注目ですね。