剣法のふるい格言です。
どのようなジャンルでも「基本が大切」という言い方がありますが、
「習いに離れて習いにたがわず」
とは、意訳すれば、基本から離れていても日々の実践の中で、常に基本を確認しながらおこなう、
基本が頭から離れていても、基本通りにできることを指します。
仕事でもながくその分野にいると、知識、経験が増し、うまく見えるようになります。
上手く見えるのは、やはり基本ができているからです。
編集の仕事も、
テーマの華やかさに目を奪われがちですが、
たとえば、タイトルのつけ方、文章の読みやすさ、図表の読み取りやすさ・・
基本ができているからこそ、テーマが光るわけです。
また基本がしっかりしているからこそ、応用しても崩れない。
売場もおなじように思います。
奇をてらっているように見えても基本を押さえているか。
支持されている売場は一見なんの変哲もない売場ですが、
ついお客が手にとってしまう売場になっています。
ほしいものが目に飛び込んでくるようになっている。
翻って、
わたくしなどは長くやっていてもまだまだ上達の域にあらずです・・。
日々の実践に内在する「基本」をおろそかにしてはいけませんね。
「習いに離れて習いにたがわず」・・
座右に置いておきたい言葉です。