イケア創業者のイングヴァル・カンプラード氏。
かれは「ある家具商人の書」のなかで、イケアの9つのポリシーをまとめているのですが、
そのなかのひとつ。
「責任をとることは特権である」。
これは、
「間違いを犯すことは行動力あるものの特権である。
かれらは間違いを犯しても、やり直し、正すことができる。
私たちの目標は常に決定を下して責任をとることや間違いを犯す恐怖心を乗り越えること。
臆病で、凡庸な人は、いつも自分が間違っていなかったことを証明する時間を費やす。
決定し、責任をとるあなたの権利と義務は堂々と行使し、活用せよ」
というふうに説明されています。
「行動」はすべての原点。
よいと思ったことはどんどんやれ!というイケアらしいポリシーです。
一方で、
優れた経営者は臆病なまでに考え抜きますが、かならず決定し、責任をとります。
さらにいえば、成功を皆が喜びあっているなかでも、次の危機をその中に見出せます。
ひとつの成功がちがう危機をもたらし、その危機を解決すればまた新たな成功がうまれる、でもその成功には別の危機の萌芽を含む・・この繰り返しであることを経営者は本質的に見抜いています。
だから、決定し、行動し、責任をとる・・この一連の「常道」を突き詰めているからこそ、経営者は経営者たるのでしょう。