サッカーワールドカップはドイツの優勝で幕を閉じましたね。
ドイツ戦は、アルジェリア、フランス、ブラジルと決勝トーナメントをぜんぶ見ましたが、
やはり安定した強さがありましたね。
わたしはラグビーファンなのでサッカーのことは詳しくありませんが、
今回の決勝トーナメントほどすべての試合が面白いと感じられた大会はなかったように思います。
日本のマスコミは、ネイマールだの、メッシだの、スター選手を軸にどうしても報道するので、かれらのパフォーマンスはよくわかるのですが、
フォーメーション論、選手、コーチ、リーグ戦のあり方も含めた真の意味での「トータルサッカー論」が薄い。これが日本代表の「薄さ」にもつながっているように思います。
一言で言えば、日本にはサッカー文化ぎ根付いていないでしょう。サポーターの役割は応援のみならず、文化向上の努力をすべき時期なのかもしれません。
試合後の、ドイツの監督の、
「10年かかった」
という言葉に、やはり勝負の世界で実績を残す将の「すごみ」とサッカー文化の高さを感じました。
ドイツは安定してワールドカップでベスト4以上の戦績を残してきました。
世界で安定した戦績をあげ、さらに頂点にいくには並大抵の苦労ではないでしょう。
それこそ、ジュニア、ユース、コーチ、国内リーグにいたるまでの選手育成について、
指導方法論の開発、改善が行われてきたと思われます。
ここに長期的視点の一貫性をみることができます。
ラグビーの世界でも、クラブチームを主体とした北半球、州選抜を主体とした南半球のジュニア、ユース育成方法論が毎回激突します。北が勝てば、北の利点を取り入れ、南が勝てば南のよさを取り入れる・・。
日本サッカーもこういった議論を「サッカーの世界以外」で深めないと、世界の領域にはいけないでしょうね。もちろんラグビーもですが・・。
これはこのまま、ビジネスの世界にも言えます。
世代交代が進むチェーンドラッグストアの世界、
フォーマット論、幹部、店長、スタッフ育成論、育成方法、サプライチェーンの構築・・
継続的に安定した進化を遂げるためには「構造」をつくらねばなりません。
世の中の変化に柔軟に対応するためには、「構造」がじつは必要不可欠…。
そのためには、目先の2-3年ではなく、少なくとも10年先の「絵」をつくっていかねばならないでしょう。
最近、私と同世代のトップにお会いして、聞くことは決まっています。
「10年後になにを実現していますか?」
折しも、ドイツのレーウ監督のことばが重なりました。
もちろん、これは私自身にも言えることです。
私の10年後の「絵」・・、それはまた次の機会に!