本日は弊社の特別セミナーを開催しました。経営トップからミドルまで200名超のご参加をいただきました。
ゲストスピーカーは、英国ダンハンビーアジア地区責任者のサイモン・ジュリー氏。
昨年末、英国出張にて、ダンハンビーのCEOサイモン・ヘイ氏にインタビューした折、お願いした構想の第一段階が実現しました。
キーワードは、「パーソナライズ」。
流通業のマーケティング対象は不特定多数から特定多数に変化してきましたが、特定多数=セグメンテーションも過去のものになっていきます。
チェーンビジネスの世界における「ワントゥワン」、つまり「チェーントゥワン」が今後の主流になっていくでしょう。
言うなれば、「あなたのためにだけつくったチラシを一人ひとりに送れる」時代だということです。
そしてその人が、売場にきてもネットを利用しても、あたかもそのインターフェースが、その人のためだけに存在しているかのような体験を得られる時代が来ているということです。
スマホが登場して約7年、買物の環境変化は激変しました。そしてこれからの5年、10年先はさらに劇的になるでしょう。その意味で購買変化をキャッチアップすることは困難です。
生き残ることが、できるのは「お客を知ろうとする努力を怠らない企業」でありその根拠を科学的に考える企業です。
その意味で、顧客データベースドマーケティングはますます重要になっていくでしょう。
ビッグデータが、なにかと持て囃されていますが、ビッグデータはそれ自体なんの意味もありません。使える情報が抽出されなければ、ただのゴミです。
そこから抽出されるインテリジェンスをもって具体的な数字に変え、業績を高めていかない限り価値はありません。
しかしながら、流通の世界にはその問題点を正確に捉え、実践できる人は多くありません。
だからビッグデータの数量、分析というレベルにはほど遠いアナリシスにお金を払う。もったいないことです。
笑ってしまうのが、「なにかわかるんじゃないか」と思ってお金を払い続ける人。その分、月刊MDを読んで欲しいものです(笑)。
逆に言えば、月刊MDもそのような時代要請の中でインテリジェンスの質を高めて行かねばならないでしょう。
きょうのセミナーはやや大袈裟な言い方をすれば、その第一歩ともいうべき道標になるのではないかと思います。
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