某国営放送の30分番組で消費増税後の対策が語られていました。

日本の二大流通グループのひとつの事例を引き合いに出して、

「よいものなら、消費者は高くても買う。だから品質を追求する」という主張を繰り広げていました。

スタジオにはその流通グループと関わり深いシンクタンクの人がきて、消費者アンケートを披露しました。

私は思わず笑ってしまったのですが、

「安ければ安いほどいい、という選択肢にかわって、品質がよければ高くても買うという声が増えてます」との解説。

まあ、世論調査は似たようなものですが、この調査の回答選択肢に「より良いものを安く買いたい」はありません。

こういう意図的リークを某国営放送がやってくるとは、やはり政権との馴れ合いは推して知るべしですねえ。

まあ、「良いものは高くても買われる」も真実です。でもそこから、「安ければ安いほどいい」までの間には相当いろんな選択肢があり、小売業はそのダイナミズムの中で苦労しながらポジショニングをとっています。

そういう部分にまったく顧みないのであれば、間違いなく意図的かよほど無能なディレクターが差配してるんでしょうねえ。



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