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ようやく原稿が手離れし、つかの間のインプット時期です。

週末は都知事選ですが、脱原発は都政とは関係ないだの、なんだのと騒がしいですが、はっきり言ってアホだと思ってます。

エネルギー政策なんて、国民一人ひとりが関係する重要テーマです。

それこそ東京はオリンピックという甘いエサがあるんだから、よけいなテーマをまな板にのせるな…というのがあからさまです。どんだけ都民をバカにしてるのでしょう。都民である前に国民であり、それを使い分けることに意味はあるのでしょうか?

それはさておき、写真の本はいまから45年程前に静岡県の駿東郡の二市一町(沼津市、三島市、清水町)で繰り広げられた石油コンビナート誘致に反対する住民運動の記録。

静岡県知事が政権与党と組んだ大規模石油コンビナート開発計画対して、住環境悪化を懸念した二市一町が党派を超えて反対し、ついには撃破。この戦いはのちの公害対策基本法の整備につながりました。

住民運動というといわゆる左翼的なイメージもありますが、この運動は政権与党から社会党、共産党、農協、土建屋から日教組、医師会から薬剤師会までもが横断的に連携し、県、国の計画を撤回させ、強度の自然を守ったところが特筆されます。

地域というつながりは、イデオロギーの違いを乗り越えることもあるということを、如実に示したこの記録は、実に示唆に富んでいます。

なぜ私がこんな問題に関心が生じたのか。母方の祖父が清水町の助役を長らく務めており、母も運動に奔走する祖父をよく覚えていたことに起因します。助役といえば、町の行政部門の実務レベルの責任者。それが県と国の計画に意異議を唱えることができたとは新鮮な驚きです。

沖縄にせよ、東京にせよ、国防やエネルギー問題は地方自治体案件にあらず…を前面に押したてていますが、この見下し感はスゴイですね。

週末は図書館で借りたこれら資料をゆっくり読みたいと思います。





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