永井荷風の「断腸亭日乗」を読むと、太平洋戦争中、しきりにラジオで、

「日本の上空には敵機一機たりとも飛ばさない」と、繰り返し大本営発表があったそうです。

戦争末期に日本の制空権が奪われ、どんな状態になったのか。歴史がしめすとおりです。

翻って、現在のTPP交渉。

「日本の聖域は必ず守る」。

なんだかびっくりするくらいトーンが似ています。

交渉は戦争の一形態と言ったのはクラウゼヴィッツだったでしょうか。

どのような展開になるのかはわかりませんが、

大本営発表を鵜呑みにして、経営、予測を立てる愚だけは避けたいものです。



iPhoneからの投稿