昨日の日本リテイリングセンター政策セミナーテキストを読んでいて「なるほどなあ」と思ったのが、
各小売チェーンの「物流センター」投資です。
物流センターは、トランスファーセンター(TC)、プロセスセンター(PC)、ディストリビューションセンター(DC)などいくつか機能別の種類がありますが、小売が卸部分の利益を組み入れるために、先を見越した企業ほどセンター投資を進めています。
テキストからすこし拾ってみますと、
オークワ(51億円)
バロー(90億円)
ベイシア(20億円)
ヨークベニマル(40億円)
ライフ(50億円)
ベルク(31億円)
コメリ(60億円)
しまむら(50億円)
良品計画(139億円)
サイゼリア(50億円)
ハイデイ日高(25億円)
(カッコ内)は投資額です。
バローさんはほかにも3か所くらいPCを増設しています。
ドラッグストアではコスモスさんが投資額は明らかにしていませんが、常温センターを2か所予定しています。
ここに挙げた企業は業態を代表するチェーンばかりですね。
投資額は土地収用の有無で変わってきますが、物流センターづくりのプロにお伺いすると、
やはり長期的な戦略において購入した方がよいみたいですね。
これらの企業は、10年、20年先を見た投資をしているということです。
昨日、日本リテイリングセンターの桜井先生がおっしゃっていましたが、
円安による物価高、増税など経営環境の大変換機は、
まさに「企業間格差」の拡大期。
こういう時期に投資ができる企業とできない企業、
長期的利益を追求する企業と目先の利益しか追えない企業、
明らかな差がつくということです。