先日取材させていただいた店舗は西のほうでもあり、夏の準備を感じさせる売場を見つけました。
こちらは、ゼリーと冷凍庫に入れるスティックタイプのジュース。
素麺も展開されています。
ウェザーマーチャンダイジング的にいえば、外気温の高低ではなく、体感温度の変化でほしがる商品が変わってきます。
このところ東京もぐんと気温が上がり、桜の開花が前倒しになりました。
近所のコンビニでもそこを捉えて、
先週末などは唐揚げなどのファストフードのパック展開提案が一気に進みました。
最近はコンビニでも大容量パックを置くんですね。3-4人用ですが。
これなどもスーパーマーケットからラインロビングしています。
5-6人、7-8人用なら、スーパーのスペースがなければ厳しいですが、
2-3人、3-4人(唐揚げなら6-8個)ならコンビニでも置けるわけです。
コンビニはこのあたりの容量MDの単位を細かく刻んできますからね。
すごいですよ。
もちろん店内もアイスクリーム、素麺など涼感が出てきています。
コンビニは、社会催事と気温の対応が店頭MDの基本になっています。
ドラッグストアも紫外線対策、花粉対策が現在は主力になっていますが、
暖かくなれば、前倒しできるものをキャッチアップしたいものです。
月刊MDの用語では「シーズンファーストバイ」といいます。
つまり旬の走りの段階にまず買ってもらい、その良さを認めてもらって、
ピーク時にもういちど買ってもらう(リピート)ように店頭で提案するプレゼンテーションのことです。
このあたりで、売れる店舗、企業、商品(ブランド)の差がつくのではないかと思います。
ですから、季節の変わり目、そして体感温度の変化をいかに感じ取るかが、ドラッグストアでも問われています。