たとえば、日本のコメを世界に売るためにはどうするか?
こちらはフィリピンの台所のひとつ、SMハイパーマーケットのコメ売場。
フィリピンはASEAN屈指のコメ消費国。国内生産米だけでは足りずにASEAN各国から輸入しています。
主要輸入国はタイ、インドネシア。
売り方は多くの場合、量り売りです。
輸入米は国内米よりやや高いくらい。10キロで2000円前後ですから、日本のスーパーで買う価格とほぼ変わりません。
国内米は1500円前後。輸入米は味と
品質で勝負です。
さて、日本のブランド米は世界に認められている品質を誇りますが、おそらく世界で一番高いコストで生産されています。
これらのコメを、幾つもの競合がある中でどうやって売るか。
私もなかなか答えか見つかりません。
輸入関税、物流費こみで、10キロ5000円前後のコメは、どこで売れるのか。
ハイパーマーケットのプライシングからするとかなり主要ターゲットから外れていくように思います。
日系百貨店のデパ地下食品売場に置くだけの販売数量では、とても生産農家の期待には応えられないでしょう。
継続するビジネスにつなげるためには、
その国のメインストリームたる流通チャネルを熟知し、研究し、タフなネゴシエーションを繰り広げられる力を持つことが不可欠です。
コメにかぎらず、各国の流通チャネルの特性を知ることが、その第一歩だと思います。
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