ドラッグストアはもはや、OTC医薬品と化粧品の品ぞろえで圧倒的な差をつけることは不可能です。
この領域は、取引問題、商品開発問題に直結し、企業レベルの知力、体力差が関わってきます。
店頭の差をつけるのはどこか。
実は日用雑貨、家庭雑貨と言われる分野です。
これはあるドラッグストアの「スポンジ」売場。
スポンジというサブカテゴリーのTPOS開発を進めています。
食器洗い、お風呂場、トイレ
さらに油ぎとぎとのフライパン、ガラスコップ、排水溝・・
すべて使用シーンって異なります。
最近は、BBQ用のお片付けセットというのもあります。
油ぎとぎとの鉄板を洗った後にすべすべになるハンドソープも一緒にまとめて提案しています。
これは店頭でできるMDです。
また捨てやすさなど環境に配慮したものまで。
かなり意欲的なTPOS開発です。
これも、なかなかですね。
ドラッグストアだからといって、軽量、コンパクト、液体しかない・・というわけにもいきません。
大容量、箱、粉というホームセンターやコストコさんくらいしか置いていない商品をあえて置く。
食品スーパーや総合スーパーでは死筋としてカットされ、コンビニでは置くことができない商品。
実は、こういう商品を買う人は、やはり訳があって買うわけですから、浮気せず、買い続けてくれます。
IDPOSを使うと、こういう商品を買う人が、実は年間お買い上げ金額が高い超A級顧客だったりするのです。
それは、それぞれのお店で検討してみてください。
小売業は細部に神が宿る。
あらためて言うまでもありませんが、
小さな差が、大きなブランディングの差にかわっていくのが、小売業です。