たまたま近くを通ったら、大学で学園祭が行われていたので、つい立ち寄ってしまいました。
滞在時間はほんの一瞬でしたが、学生のときを思い起こさせてくれました。
秋は、夕方の授業を受けて、ふと校舎から出るとさっきまで明るかったのに、急に暗くなったことに驚いた記憶がありませんか?
逢魔が時のこの感覚、好きでしたね。ポツポツ灯りがともりはじめて。星も見えたりする。
なんてったって、
「昼はまぼろし、夜の夢こそまこと」
が、私のポリシーでしたから。
夕闇迫る空を眺めながら、学食でご飯食べていくか、友達の家を訪ねるか、悩んだもの。
まだポケベルの時代でしたからね(笑)。
学食に寄らないとだれがつかまるかわからない時代だったんですねえ。
そう考えると、いまの学生はやはり便利だなあ。
サークル、クラス単位でSNSがあれば、いまだれが学食にいるとか簡単にわかるわけです。
じゃあ、彼女来てないから帰ろう…とか、実に合理的!行動に無駄がありません(笑)。
でも、学食でだれに逢えるかわからなかったからこそ、面白かったのかも。
思いもかけない人と行くはずのないところに行ったりします。
この時期、思い出すのは、大学の近所に紅葉で有名な神社があり、ちょうどフランスから来ていた友人が、紅葉を見たいという希望から見にいきました。
ほんとうに見事な紅葉で、友人は一生懸命きれいな色の落ち葉を探して、しおりにしたいと、本に挟んでいました。それでわたしも一生懸命探しました。
「これ、きれい…」
なんて、
ロマンチックでしょう?
相手は男性なんですけどね…(笑)
でもその後、安い居酒屋に行って、下手くそなのに、カッコつけてフランス語ができるふりをしたりなんかして…。かれ日本語すこしできたんですよね(笑)。
きょう、黄昏のキャンパスを歩きながらそんなことを思い出していました。
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