あまり政治的な話はしたくありませんが、
現在の中国各地で広がる反日デモを見るにつけ、反日を大義名分にして集まった強盗集団のように思います。
以前何度かお訪ねした、長沙の平和堂さんの店舗が破壊され被害金額も相当出ているそうです。
自治体レベルの交流で長沙の流通発展に大いに貢献してきた平和堂。地域雇用にも一役買っています。
それらの努力を無にする今回の暴挙に深い憤りを覚えます。
被害に遭われた店舗、スタッフの皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
ある方が、
今回の暴動は、反日教育を受けた若い世代で職につけず、経済格差がひろがっていくなかで不満が爆発している反政府的な意味合いも大きいとか。
日系企業は外資であり、そこで働く人(同胞)への妬みもある。だから怒りの矛先が日系の店舗や工場に向かいます。
俺がいまこんなに貧しいのは日本のせい…そういう思考回路なのでしょう。鬱屈した不満を爆発させたい。でもふつうにやれば、器物破損など捕まります。
反日デモなら天下御免で不満を爆発させることができる…。
これは、古今東西問わず、為政者が治世批判をかわすためのロジックです。
そしてナショナリズムを煽ることが、もっとも求心力を失った為政者が、簡単に依存してしまう諸刃の剣なのです。
はたまた中国政府の権力移行期におこる「保守VS中道」「幹部間の閨閥争い」の熾烈な権力争いも見え隠れしているといいます。
デモでは毛沢東の肖像も掲げられているそうです。
ゴルゴ13に、
『百人の毛沢東』や『邯鄲の夢』といったある意味現代中国を予言したような傑作がいくつかありますが、
その慧眼に益々感服するのみです。
いずれにせよ領土問題は別次元で考えるべきであり反日に名を借りた強盗集団は断固取り締まるべきです。
反日デモ(愛国)は容認という免罪符が、強盗集団にますますの力を蓄えさせています。その力が政府にむかうとき、政府はそれを力で抑え込むことができるか。
それはわかりません。
ただ言えることは、
日本人も表面的な現象に目を奪われず中国の抱える本質的な矛盾と現実を見抜いています。また日本国内のとくにマスコミが抱える矛盾にも。
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