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あるドラッグストアをお訪ねし、社内プロジェクトの一年の総括の場をトップのご好意で見せていただきました。

若きトップが社内の風通しをよくし、スタッフのモチベーションを高め、衆知を募るため、

店舗スタッフから店長、本部スタッフ、バイヤーまで、職位、キャリアに関係なく、関心があればだれでも参画できるようにした公募プロジェクト。

150人以上が集まり、いくつかの分科会にわかれ一年、仮説、実験、検証を行ってきたそうです。

職位、キャリアに関係なくだれでも…これは言うはやさしく、行うは難しです。

これを一年間やりきったのは素晴らしいことだと思います。成果、手応えも大きいそうです。

総括のあと、成果と課題はあらためて組織内タスクフォースに引き継がれるそうです。プロジェクトリーダーはそのまま引き続きを担当するそうです。

社内プロジェクト、タスクフォースのつくり方は、いろんなセオリーや社内社長公募など奇手がありますが、

既存チェーンの枠組みで、職位、キャリアを横断したチームをつくるのは珍しいでしょう。

こういう大胆な方法は、やはり若きトップならではというかんじがします。

若きトップは、饒舌な方ではありません。自分の発言がどんな影響を及ぼすのか、よくわきまえています。だから言葉を慎重に選びます。

事実とやっていることを淡々と語る。予測や着地点を安易に披露しない。

私も流通のトップインタビューを15年ちかくさせていただいていますが、

ユニクロの柳井さんのインタビューがやはり印象に残っています。

事業がうまくいっているときは、寡黙で記者にしゃべらせる。記者の力量をはかっていたんでしょうね。

厳しいときは、話すことで記者を鏡にし、自問自答をしていた感じを受けていました。

このドラッグチェーンの若きトップはどうでしょうか。できれば長く継続的にお話をうかがう機会を頂戴できればと思います。





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