むかし九州のある食品ディスカウントさんで、教えていただいたのですが、
「高齢者が食品を買いに行くタイミングは、仏壇のお花をかえるタイミングと合うことが多い」。
つまり、「仏様にそろそろお花をかえようかな」というときに、食品もまとめて買いに出るのだとか。
都市部ではなかなか仏壇を持っている世帯も少ないですが、地方ではまだまだたくさんあります。
ですから、生花は店舗の入り口、レジ前、もしくは食品売場の中に置くのがセオリーです。
お年寄りの皆さんは、きょうは病院に行く日、ついでに買物に行く日、など決めていることが多いとか。
ウォーキングをする日など、健康に気を使う人ほど規則正しい生活をしています。
年金世代は、年金支給日も動きが出る日ですよね。
ドラッグストア店舗でも年金支給日とその後数日間にユニークなサービスをおこなっています。
さて、お花のサイクルですが、買物の頻度を上げてもらうために、すぐに萎れてしまうような花を用意すると、
かえって信用をなくします。
やはり2週間ちかく生き生きとしているお花だと、「もちがいい」となります。
えっ、食品は2週間に一度なんてありえない?それはそうです。
でも、「もちがいい」花を売るお店は、店舗間移動をすることのない、規則正しい生活リズムを崩したくないお年寄りのお客様にとっては大事なお店であり、価格で買いまわるようなことはしません。
写真の店舗のお店は、見るからに長持ちしそうですよね。
しかもこの値段とボリューム・・。かなりレベルの高い地域の生花生産者を押さえているなと拝察します。
食品を揃えるなら、「もちのいい花」(生産者の発掘)はセットにしたいものです。