このところ、惣菜のアイテムとカテゴリー比較を続けています。

北海道では、セイコーマートさんの100円惣菜の完成度が有名ですが、セブンイレブンさんも力をいれていますし、宅配料金も値下げしたそうで、益々小商圏のシェア争いは過熱しています。

惣菜は、ファミリーの夕飯のもう一品、独居高齢者の一食、若者の一人暮らし用の一食から、朝食のおかずのサブメニューから酒のつまみまで対応するオールラウンダーです。最近はホームパーティのオードブルまで使われているとか。

その中で、我が店の惣菜がどんな消費者のシーンに貢献できるのか。「世界観」が不可欠です。

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これは、ある小型食品フォーマットの100円パスタ惣菜シリーズ。なかなかの完成度です。

朝食のサラダ的付け合わせ、ハンバーグにも。サンドイッチやロールパンに挟んでもいい。もちろんそのまま一食としても十分対応。

こういうのを「世界観」と言うんでしょうね。

簡単なPOPがあれば、また違う情報発信力が、でてくるような気がします。

コストコの大容量ロールパンやクロワッサンが、売れるのは、朝食のバラエティを出すために、パンの種類を軸に置いたからです。

パンに挟むものが変われば、朝食のバラエティが、増えます。これは、お母さんにとっては手抜きと思われずにすみます。(笑)

食品スーパーは、挟む中身のバリエーションを売ればいい。コストコはパンを担当したわけです。パンのバリエーションを提案したのです。

これが、商品構成と品揃えがもつ、「世界観」です。

コストコは、大容量をみんなで分け合うスタイルをもたらしたというマーチャンダイジングで説明する人が多いですが、それは、テレビのコメンテーターレベルに任せておけばいいでしょう。

流通のプロは、各業態、フォーマット、企業の商品構成と品揃えで培ってきた世界観と、お客の「生活」のマッチ、アンマッチを見なければなりません。



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