北海道帯広のカネマツさん。
輸入建材、プロ工具などを扱うお店です。

同社の二代目松本社長は、私のブログと月刊MDの読者であり、機会あれば一度お店をお訪ねしたいと考えておりました。

短い時間でしたか、お店をご案内いただきました。

photo:01



これは、建築現場で欠かせない仕事靴。チラシも安全靴から長くつまで、まさに「MONOマガジン」ばりの説明が加えられています。

photo:02



それもそのはず、カネマツさんは、プロ工具を扱う「MONO」のプロでありながら、チラシのテーミングは、「KOTO」。うまいですねえ。

photo:03



モノをコト化すると、チラシもこうなります。現場の「個」がでてきて、それが企業全体を引き上げるトータルブランドになります。

photo:04



松本社長と、先代の会長のツーショット。先代は素晴らしい職人の顔をしていらっしゃいます。

会長は、アメリカのホームセンター企業の店舗を見て、デポばりの倉庫をつくったそうです。当時は店舗にこのようなデポ機能を持つ倉庫を持つ店舗はなかったそうです。このおかげで、適正在庫を持ち、ディストリビュートできます。

松本社長によれば、住宅用の建材、プロ工具流通の世界は、まだまだいろいろな改善の余地がある業界だと言います。

金融機関と組んで、住宅ローン利用の裾野を広げたり、輸入建材メーカーとのパイプを太くして、対工務店さんへの素材提案講習会を開いたり。

社長業を約10年ほど前に譲った会長曰く、

「新しいことに取り組んでよくやり抜いている」。

こんな父子関係はなんかいいですね。おりしも、香川照之さんの襲名があったりして、私も、親孝行ってなんだろう、もう一度考えねば…と感じました。

私は、かつてホームセンター取材で全国をまわりました。その中でわずかですが、住宅資材市場の中身を知ることができました。同市場おけるホームセンターの関わりは本当に小さいものです。

カネマツさんのような店舗と工務店ネットワークが日本の住宅建築現場を支えています。

同社は一店舗で毎月1700もの現場をまわしているディストリビューターです。

私は、「ブレークスルーカンパニー」のファステナルを思い起こしました。

ファステナルは、アメリカミネソタの田舎町で工務店のために「ボルト&ナット」の適正デリバリーの仕組みを創り上げた企業です。

地味な業界にあって全米の経営者の中でももっとも評価されたCEOの一人で、株式公開後時価総額5倍を成し遂げたブレークスルーカンパニーのひとつ。

ファステナルは、スタッフの力を信じ、最大評価し、自らをスタッフのひとりであるというスタイルを崩しませんでした。

そんな雰囲気もカネマツさんに感じました。

勉強熱心な松本社長のブレークスルーを期待しています。



iPhoneからの投稿